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kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ドン・ジョン

2014年07月19日 | 年間ベスト3
日時:7月17日
映画館:シネツイン本通り
パンフレット:B5版720円。インタビューが充実。

今、気になる男優といえばジョシュ・ブローリンとミヒャエル・ファスベンダー、そしてジョセフ・ゴードン=レヴィットのような気がする。

そのジョセフ・ゴードン=レヴィットの初監督作品。彼自身が演じる主人公は女にモテモテで、夜毎にクラブに繰り出しては好みの美女をお持ち帰り。人は彼を「ドン・ファン」をもじって、ドン・ジョンと呼ぶ。その一方で週末には実家に帰って家族と食事、教会にも真面目に通い、その週のエロ行為を懺悔する。

リア充の彼の趣味はポルノ(劇中では「ポルノ」と言っているが、日本では語義が少し違うので、こだわりとして、以下「エロ動画」と言います。)鑑賞。パソコンを前に自家発電にも余念がない。

そんな彼の前に絶世の美女スカーレット・ヨハンソンが現われ、一目ぼれ。彼女とのデートとエロ動画鑑賞との際どい二股生活が始まる。

このエロ動画鑑賞に対する薀蓄とこだわりが男の本質とも言うべきもので、ついつい笑ってしまうのだが、女性客の多い劇場はどうも温度が低く、笑い声がしない。ひょっとして、男の生々しい本音に劇場内はドン引き、ワタシは劇場の中で浮いているのか?そんなことを心配しだすと笑うのも気を使うじゃないか。

ヨハンソンに勧められて、夜学に通うようになった彼は、オバサン同級生ジュリアン・ムーアと親しくなる。
ワタシ好みのジュリアン・ムーアですよ!出ているとは知っていたが、どちらかの親役かと思っていたよ。
ジュリアン・ムーアといえば、この展開なら「ブーギーナイツ」のポルノ女優役を思い出さずにはいられない。(当然、パンフレットのインタビューでも言及されている。)

彼女はある出来事をきっかけに彼に70年代の洋ピン映画のDVDを手渡す。「私が出演した作品よ。」とでも言ったら、どうしようかと思ったが、さすがにそれはなかった。(笑)

やがて、ジュリアン・ムーアが彼の愛の伝道師役を果たすことになる。いいなあ、この展開。昔のソフトコアものみたいだ。(笑)

ストーリー自体はそんなに目新しいものでも、今さらスリリングなものでもないが(まあ、似たような話をよく聞くから。)、リア充に見えて実は単調な毎日の繰り返しは固定カメラで撮影し、新しい恋や生活の展開は長まわしや手持ちカメラなど凝った撮影とするあたり、監督としてのこだわりが感じられるなあ。ラストの新生活の幕開けも爽やかでいい感じ。

そういえば、ジョセフ・ゴードン=レヴィットって、我が青春のエミリオ・エステベスに似た雰囲気があるんだよな。童顔っぽい顔立ちでちょっと繊細な役柄、監督業への取り組みとか何となく通じるものがあるぞ。

ところで、スカーレット・ヨハンソンを彼女にするか、ジュリアン・ムーアと食事するか、どちらか選べるとしたら、ワタシは一瞬の逡巡もなく後者だな。(笑)







題名:ドン・ジョン
原題:DON JOHN
監督:ジョセフ・ゴードン=レヴィット
出演:ジョセフ・ゴードン=レヴィット、スカーレット・ヨハンソン、ジュリアン・ムーア
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