kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

ものすごくうるさくて ありえないほど近い

2012年03月12日 | 洋画(良かった、面白かった、気に入った)
日時:3月11日(3.11に9.11の映画を観る。)
映画館:ワーナーマイカルシネマ

ワタシはこういった父親ー男の子の映画にとても弱い。「ライフ・イズ・ビューティフル」しかり「リトル・ダンサー」しかり。自分の小僧もそろそろ小学校を卒業するとあっては、必然的に涙腺も緩もうというもの。

9.11テロで父親(トム・ハンクス)を亡くした少年オスカー(トーマス・ホーン)は父親の遺品の中から1本の鍵を見つける。人生の楽しみ方を教えてくれた父親が、きっと何かを残してくれているに違いないと信じて、鍵の合う鍵を探してニューヨーク中を訪ね歩く。やがて、祖母のマンションで間借りする老人(マックス・フォン・シドー)と巡り会い・・・

メディアでも絶賛されているようにオスカー少年役のトーマス・ホーンが素晴らしい。透明感のある繊細な雰囲気がすごく良くて、それでいて現実的な存在感がある。

父親を亡くした悲劇とその存在に何とか近づこうとする中であがく姿が痛々しく、9.11テロがいかに多くの人の心に傷を残しているかが分かる。

一人の少年がニューヨークで見知らぬ人を訪ね歩いて大丈夫なのか?と心配になるが、そこは映画。ちゃんと素晴らしいオチも用意されている。さらに最近のハリウッド映画にしては珍しく、あまり余計な説明を加えず、観客の判断に委ねている部分も多い。

マックス・フォン・シドーと母親役のサンドラ・ブロックも良くて、二人ともいい年の取り方をしているよな。

ウチの小僧は主人公と似たような年頃。
まあ、こんなに賢いことの半分も言えないだろうし、行動も起こせないだろうな・・・って、案外ワタシが死んでみたら、そうでもなかったりして。

中学校にあがろうとする今はスポーツが好きで、プラモデルに本に映画に夢中だったワタシとは大違い。自分の子どもがそっち方面に全然、興味を示さないまま大きくなるなんて、全く想像もしてみなかったが、自分のやりたいことがあるのなら、そっちに全力投球してくれる方がいい。

ところで、このタイトル、なかなか秀逸で、パロディのネタとして使い勝手がいいのだが、もうちょっとヒットしてもらわないと、言った相手に分かってもらえないよな。(笑))






題名:ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
原題:EXTREMELY LOUD AND INCREDIBLY CLOSE
監督:スティーブン・ダルドリー
出演:トム・ハンクス、サンドラ・ブロック、トーマス・ホーン、マックス・フォン・シドー

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