日時:10月24日
映画館:バルト11
キアヌ・リーブス扮するジョン・ウィックは病気で妻を失い、失意のどん底に落とされるが、その妻が残してくれたビーグル犬と新しい人生を歩もうとする。しかし、愛車の69年式マスタングに目を付けたロシア人のチンピラが強盗に押し入り、車を盗んだ上、子犬まで殺してしまう。
ジョン・ウィックの正体は伝説の暗殺者であり、ロシア人のチンピラへの復讐を誓うが、こいつがジョン・ウィックのかっての依頼主だったロシアン・マフィアのドラ息子で、父親は組織をあげて対抗してくる。
とまあ、腕に覚えのある者が大切なものを奪われ、復讐するという王道ストーリーで、伝説の殺し屋に対抗して、組織も殺し屋を雇ったりするから、一大殺戮劇が展開する。よくある話なだけに凡庸な映画になりがちなのだが、この映画は一味違う。
まず、絵がきれい。画面の精細さがよく出ていて、ブルーとグレーを基調にしたいずれのシーンも美しい。それだけで全然別のジャンルの映画のように見える。
さらにアクションとか暴力シーン以外の描き方が実に丁寧。最初、妻を失うまでのくだりがこの手の映画にしては珍しく、しっかりと描かれる。ジョン・ウィックが伝説の殺し屋ってことなんて、もう分かっているんだから、まどろっこしくもあるのだが、ここがしっかり語られていることで、その後の彼の行動に説得力が出てくる。
また、幕間劇として殺し屋ネットワークの存在が語られるのだが、これも描き方が丁寧。自宅に殴りこんできた暗殺部隊を一掃したら、死体をちゃんと処理してくれる「産業廃棄物」業者(このボスを演じているのが、デビッド・パトリック・ケリー!70年代から90年代頃までチンケな悪党役で活躍していた彼を起用しているあたり、ものすごく嬉しい。)がいるし、ニューヨークのど真ん中には殺し屋だけが使える一流ホテルがあって、いろんな面でサービス満点なら、地下の秘密クラブで情報交換も出来る。
実に映画の半分くらいはこのホテルとネットワークの話だといってもいいくらい、時間も手間もかけられており、そこが本当に面白い。
先のデビッド・パトリック・ケリーをはじめ、盗難車向けサービス屋がジョン・レグイザモ、殺し屋友達のスナイパーがウィレム・デフォーと絵に描いたようなキャスティングもいい。
キアヌは殺しのスキルを活かして、目標にむかって次々と邪魔者を排除していくのだが、弾着のCGとも相まって、なかなかテンポがよい。いささかゲーム感覚ではあるのだが、一昔前の「スタイリッシュな映像」って言葉を思い出したよ。
キアヌは銃だけでなく、格闘技やナイフでも殺しを遂行するのだが、微妙に老いや肉体の衰えを感じさせてくれる。年を経るごとに味わいが出てきていると思うのだが、なんと言ってもあの髪型、あのヒゲ面、あのファッションで主役を張って、違和感を感じさせないのはキアヌ・リーブスくらいじゃなかろうか。(笑)
ところで、エンドクレジットでプロデューサーにエヴァ・ランゴリアの名が。「デスパレートな妻」だった彼女も今やプロデューサー業に転身とはね。
映画館:バルト11
キアヌ・リーブス扮するジョン・ウィックは病気で妻を失い、失意のどん底に落とされるが、その妻が残してくれたビーグル犬と新しい人生を歩もうとする。しかし、愛車の69年式マスタングに目を付けたロシア人のチンピラが強盗に押し入り、車を盗んだ上、子犬まで殺してしまう。
ジョン・ウィックの正体は伝説の暗殺者であり、ロシア人のチンピラへの復讐を誓うが、こいつがジョン・ウィックのかっての依頼主だったロシアン・マフィアのドラ息子で、父親は組織をあげて対抗してくる。
とまあ、腕に覚えのある者が大切なものを奪われ、復讐するという王道ストーリーで、伝説の殺し屋に対抗して、組織も殺し屋を雇ったりするから、一大殺戮劇が展開する。よくある話なだけに凡庸な映画になりがちなのだが、この映画は一味違う。
まず、絵がきれい。画面の精細さがよく出ていて、ブルーとグレーを基調にしたいずれのシーンも美しい。それだけで全然別のジャンルの映画のように見える。
さらにアクションとか暴力シーン以外の描き方が実に丁寧。最初、妻を失うまでのくだりがこの手の映画にしては珍しく、しっかりと描かれる。ジョン・ウィックが伝説の殺し屋ってことなんて、もう分かっているんだから、まどろっこしくもあるのだが、ここがしっかり語られていることで、その後の彼の行動に説得力が出てくる。
また、幕間劇として殺し屋ネットワークの存在が語られるのだが、これも描き方が丁寧。自宅に殴りこんできた暗殺部隊を一掃したら、死体をちゃんと処理してくれる「産業廃棄物」業者(このボスを演じているのが、デビッド・パトリック・ケリー!70年代から90年代頃までチンケな悪党役で活躍していた彼を起用しているあたり、ものすごく嬉しい。)がいるし、ニューヨークのど真ん中には殺し屋だけが使える一流ホテルがあって、いろんな面でサービス満点なら、地下の秘密クラブで情報交換も出来る。
実に映画の半分くらいはこのホテルとネットワークの話だといってもいいくらい、時間も手間もかけられており、そこが本当に面白い。
先のデビッド・パトリック・ケリーをはじめ、盗難車向けサービス屋がジョン・レグイザモ、殺し屋友達のスナイパーがウィレム・デフォーと絵に描いたようなキャスティングもいい。
キアヌは殺しのスキルを活かして、目標にむかって次々と邪魔者を排除していくのだが、弾着のCGとも相まって、なかなかテンポがよい。いささかゲーム感覚ではあるのだが、一昔前の「スタイリッシュな映像」って言葉を思い出したよ。
キアヌは銃だけでなく、格闘技やナイフでも殺しを遂行するのだが、微妙に老いや肉体の衰えを感じさせてくれる。年を経るごとに味わいが出てきていると思うのだが、なんと言ってもあの髪型、あのヒゲ面、あのファッションで主役を張って、違和感を感じさせないのはキアヌ・リーブスくらいじゃなかろうか。(笑)
ところで、エンドクレジットでプロデューサーにエヴァ・ランゴリアの名が。「デスパレートな妻」だった彼女も今やプロデューサー業に転身とはね。
題名:ジョン・ウィック 原題:John Wick 監督:チャド・スタエルスキー 出演:キアヌ・リーブス、ミカエル・ニクヴィスト、ウィレム・デフォー |
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