kamacci映画日記 VB-III

広島の映画館で観た映画ブログです。傾向としてイジワル型。美術展も観ています。

パシフィック・リム アップライジング

2018年05月13日 | ★★☆☆☆
映画館:バルト11

巨大ロボットと巨大怪獣の死闘を描く「パシフィック・リム」第2弾。パート2なので、当然、双方とも巨大化。

前回、封印されたはずのカイジュウ、中盤で復活してから話は一気にエスカレート。東京を舞台に力まかせな死闘を展開する。

なのだが、そこに至るまでがマズい。ペントコスト指令官の息子、メカニックに長けた少女、新世代のパイロットたち、中国企業の新型無人イエーガーに謎のイエーガーと話がテンコ盛りな割に、それぞれのエピソードのトーンがちぐはぐで落ち着かないし、あまりにもご都合主義。ある意味、昔のアニメみたいだし、そこを狙っているのかも知れないとは前向きな解釈。

オブシディアン・フューリーと名付けられた謎のイエーガーも実は何をしに来たのかわからない。(オブシディアン・フューリーというネーミングセンスは最高なのだが。)

製作陣に中国企業がガンガンに入っているので、中国語が飛び交うのは止む得ないとして、ジン・ティエンは色んな意味で本当に邪魔。クライマックスではのけぞってしまうよな。

前作に引き続いて二人の科学者(というかマッドサイエンティスト)の再登場はうれしいし、二人とも大活躍してくれるのは更にうれしい。

クライマックスでは東京大決戦。都民は避難済みとして、やりたい放題でブチ壊してくれる。リアリティの無さはどうにもならないが、東京の高層ビル街が嫌いな者としてはそれはそれで気持ちがいい。(笑)東京都心はともかく、東アジア全土を含めて距離感がいい加減。まあ、ハリウッド映画にはよくある話なのだが・・・

全体に作品のトーンが定まらず、前作にあったダークな雰囲気が雲散霧消してしまったのは残念。少年少女パイロットが乗り込んだ時点で登場人物死亡率が低下するのは明白だよね。

ところで、外国映画で富士山がちゃんと舞台になったのは初めて見たような気がする。これもきっとインバウンド効果。(笑)






題名:パシフィック・リム アップライジング
原題:Pacific Rim UPRISING
監督:スティーブン・S・デナイト
出演:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ケイリー・スピーニー

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