急な腰痛で動けなくなったときに重宝するツボがこの『委中』。 膝の裏のくぼみにある横紋の中央で、ピクピクと脈がふれる所です。 急な腰痛の時は一番楽な姿勢のまましばらく安静にし、このツボを親指で30秒ぐらい押さえていると、痛みが軽くなります。
『委中』は腰痛の他、膝の痛みや下肢痛、坐骨神経痛、こむら返りなどにも使われます。 刺激方法としては、指圧でやや強め(痛みを少し感じる位)に押すと良いようです。 筋肉が硬くなっている感じがあるときは、これを揉みほぐすように刺激すると良いでしょう。 ただし、脚を真っ直ぐ伸ばした状態で押すと、膝の皿の部分を傷めたりしかねないので、足首にクッションなどを入れて、軽く膝を曲げた状態で行いましょう。
アンズはアーモンドや梅、スモモの近縁種であり、初夏にウメに似た実を付けます。 果実は生食のほかジャムや乾果物として利用され、種子は「杏仁」と呼ばれ咳止めや風邪予防の生薬として用いられるほか、杏仁豆腐の独特の味を出すために使われています。 アンズの持つ甘味はブドウ糖や果糖、酸味はリンゴ酸やクエン酸によるもので、こうした有機酸は胃液の分泌を促進させて消化を助け、食欲増進・便秘に効果あります。 また、ビタミンAも豊富です。 果肉に含まれているアミノ酸の一種の「ギャバ」は、脳の血行を良くする作用があり、脳動脈硬化症の予防効果も十分期待できます。 アンズの果実には身体を温める作用もあり、冷え性の人は干しアンズを1日に2~3個食べると効果的だそうです。