冬虫夏草は、昆虫に寄生して生育したキノコのことですが、厳密には、コウモリガの幼虫に寄生したキノコを指します。
冬季に昆虫にとりついて養分を昆虫から得て寄生生活をし、昆虫などの体内で、菌糸の固まりである菌核をかたち作り、 やがて夏期に昆虫の殻を突き破って、キノコ(子実体)になります。
この様に生きた虫の体に寄生するものは、冬虫夏草にだけしか発見されておらず、その生態はまだまだ多くの謎に包まれています。 冬虫夏草は中国を代表する優れた漢方生薬のひとつで、古来より愛用されて来ました。 特に中国の歴代王朝で、強壮・精力増強、疲労回復、諸病治癒、不老長寿に著効ある高貴薬として、宮廷を中心に常に珍重されてきました。 冬虫夏草には、アガリスク茸の17倍、普通のキノコの約170倍ものβ-グルカン(多糖体)を始め、亜鉛、セレン他のミネラル類・天然アミノ酸他のタンパク質、コルジセピン、抗酸化酵素(S.O.D)なども含んでおり、さまざまな病気に効果があると言われています。