神奈川絵美の「えみごのみ」

水無月のボッサは風まかせ

ときどき、
人から見ればどうでも良いようなことで、しばし考え込んでしまうことがある。

ここ数か月の私の関心事は、

生まれて初めて聴いた「和製ボッサは何?」
だった。


候補は2つ。
 ・荒井由実 「あの日に帰りたい」(1975年)
     VS
 ・五十嵐浩晃「愛は風まかせ」(1980年)

しかし、どちらが先かを論ずるにはあまりにも、
この2曲の間は年が空いている。
大ヒットした名曲だけれども、ほぼ間違いなく私は、
「あの日に帰りたい」をリアルタイムでは聴いていないだろう。

だって、1975年の私は
「およげ!たいやきくん」
「いっぽんでもニンジン」
得意げに歌っていた年頃だったから。

♪ 泣きながら~ちぎった写真を~
手のひらに~つなげてみるの

なんて大人な歌詞を理解するメンタリティなど、とうてい備わっていないはず。
80年前後、中学生になってから、ラジオか何かで聴いたのではないかなあ。

その点、五十嵐浩晃のこのデビュー曲は、当時清涼飲料水のCMで聴いていたのを
はっきり、覚えている。


こんな風に、チビワンでヴィジュアルが作れたら楽しいだろうなあ…。
ちなみに、間奏の「ラララ…」は当時レコーディングにひっぱりだこだった
ラジという女性ヴォーカリスト。きれいですね!

---------------


神奈川の自宅で“LP”を発見!
でも、プレーヤーもないのになぜここに?


彼については、このいかにもトレーニングされていない(いい意味でです)
天衣無縫な声とともに(でも、「が」の発声が耳につく……)、
すごく人が好さそうなイメージが残っている。

自分がパーソナリティを務める深夜ラジオで、
自分の持ち歌よりも、同郷の細川たかしの北酒場を頻繁に流して
応援していたり、

大型連休前にゲスト出演した東京のラジオ番組で、
即興で「ゴールデンウイークの歌」を披露し、
その中で
「でもね、休みの日にも働いている人がいるんだよ」とフォローしていたり、

で、故・大瀧詠一率いる「ナイアガラ・トライアングル」Vol.2の
メンバーに内定していたのに、
御大の「彼はもう売れちゃったから」の一言で、佐野元春に替えられちゃったり
(これには諸説あるようです。私はこう記憶していますが…)

その後の佐野元春の躍進ぶりと、
五十嵐浩晃のセールスがふるわなくなっていった状況を考えると
何とも、なエピソード……。


でもこの明るさ!
影がなさすぎて、妙な笑いすら出てきてしまう。
ここまでくるとアニソンと同じにおいが
      (双方のファンの方すみません。深い意味はありません)。
これから迎える梅雨の時期、ウツウツしがちな気持ちを軽くしてくれる、
ボッサにはそんな、魅力がある。


(でもやっぱり、「が」の発声が……気になる)


コメント一覧

神奈川絵美
とうこさんへ
こんにちは
とうこさんもリアル荒井由実エイジですか、いいなああ。
私、すごーく小さい頃にテレビCM?で「ルージュの伝言」を聴いた覚えはあります。ルージュって何だろう?と気になったものの親に訊けず

アルバム「昨晩お会いしましょう」の頃がリアルタイムで、そのあたりの時代は割と聴いていましたが、もともとインスト(歌詞のない音楽)志向だったので、その後はあまり知らないのですよね・・・。
でも、彼女がパーソナリティを務めたラジオ番組は
聴いていたみたいで、15歳の頃の日記にその内容が
詳しく書いてあったりするんです。
読み返すと面白いです

松任谷氏のファンだったのですね!動画サイトで若い頃の演奏場面を観たような気が…。
神奈川絵美
朋百香さんへ
こんにちは
あああ、レコードを何枚も買える身分になれたのって
この何年も後です…
このとき親に買ってもらった「およげ!たいやきくん」の
LPが好きで好きで、毎日のように聴いていました。
因みに3歳下の弟の十八番は「山口さんちのツトム君」(笑)。

ユーミンは、「守ってあげたい」以降からようやくリアルタイムで…なんです。遅いですよね。荒井時代を聴きたかったです。

山本潤子さんもステキですよね。私、声はユーミンより
好きだなあ・・・。
リアルタイムでハイファイセットを認識したのは、この数年後「フィーリング」のヒット時でした。
(でも「アメリカン・フィーリング」のサーカスと「混ぜるな危険」状態でした
とうこ
まさに、ド・ユーミンです。(はい、私、絵美さんよりちょっとお姉さんなんで)
全て歌える~~
そして、松任谷正隆さん・・・ファンだったので、二人が結婚するときは嬉しかったなあ。
朋百香
http://www.tomoko-358.com
絵美さま
皆様、お若い。私は二十歳でした~。
まさにユーミン真ただ中で、レコード何枚も
買いましたね(まだ荒井由美だったかしら・・・
懐かしい。ハイファイセットも好きだったな。
「あの頃に帰りたい」誰がなんと言ってもは名曲
です。
神奈川絵美
れいうささんへ
>大人気なのに苦手なのがドリカムで
おー、ガラケーに引き続き仲間由紀恵
決して嫌ってはいないのですが、
吉田美和の声を聴いていると、私は世間とはおそらく
逆に、元気を吸い取られるような気がするんです(笑)。
五十嵐浩晃も、改めてちょっと聴いてみると、
「ある日ー」とか「ものをー」とか伸ばすときに、
綱引きの綱をひっぱるようなギューッと感があって、
気になるかな…。全体的には爽やかですが・・・。

まあ、良い声&上手い歌唱=好き、にはなりませんよね。
逆もまた然りで、個性的な声、歌唱でも人気のシンガーはたくさんいますものね。

そうだ、「カンナ8号線」って松任谷時代の歌?
このあたり、自分の中で境界が曖昧です
れいうさ
確かに。あの声は独特で、苦手だと思う人も多いですよね~
でも、私は大丈夫なの
逆に、世間的に大人気なのに苦手なのがドリカムで、
他の人がカバーしている曲だと好きなのに、って思うことがあります。

大人な小学生…それからほとんど成長していない、とも言える
神奈川絵美
れいうささんへ
あっ、私、歌詞を間違えていましたね。
失礼しました。修正します~。
神奈川絵美
れいうささんへ
こんにちは
おおー! たくさんの有益な情報をありがとうございます
ユーミンって、あの独特の声と、
正隆氏のアレンジが結構、好き嫌い分かれるように
思うのです。私は実は彼女の声は苦手。
なので、カバーの中に原曲を超えるものがあるのも、
頷けます。
小学生で「あの日に帰りたい」ですかー大人ですねぇ。
私は中学に入ってから(なので松任谷時代)
「カンナ8号線」とか「卒業写真」とか、遡って聴いて
いました

五十嵐浩晃の「ペガサスの朝」は、
一時期毎日のようにラジオやTVから流れていたので
食傷気味に(笑)。あれもコマーシャルソングでしたよね。
れいうさ
小野リサの「あの日に帰りたい」は、カヴァーアルバム「Queen's Fellows」に入っていますよ。
いろいろな歌手がユーミンの曲をカバーしてます。
私が良いと思ったカヴァーは、小野リサのそれと、スピッツの「14番目の月」とマッキーの「春よ、来い」。
スピッツとマッキーは原曲を超えた?くらいに思いました。

私は「あの日に帰りたい」をリアルで聞いてユーミンにはまりました。
小学生でしたけどね。ませてたのかなぁ。
(手のひらにつなげてみるの、ですね。つなげて、ってところがセンスあると思った)
五十嵐浩晃は高校生の時よく聞いてました。「ペガサスの翼」が有名ですよね。
とっても明るいキャラだけど、歌はすごく切なかったです。
神奈川絵美
香子さんへ
えー、小野リサバージョン、聴いたことがないです
探してみようっと。
この歌はいずれにしろ、アコースティックギターが
似合いますよね
香子
「あの日に帰りたい」を小野リサさんで聴くのが好き♪
清潔なけだるさが日曜の午後とかにピッタリな気がして(笑)
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