神奈川絵美の「えみごのみ」

茶の湯展@国立博物館

大型連休に入ったらきっと混雑するからと、
仕事に合わせ、早めに向かった茶の湯展。


ですが、すでにかなりの人出で
入場制限などはなかったものの、
第一会場の最初の方は人だかりでほとんど見られず。
(足利将軍家の茶の湯。展示物は12-13世紀の中国のものが
多かったです)

吹き抜けをはさんだ向かいの第二会場はゆとりがあり
展示物に近寄って見ることができましたが、
そこに行きつくまでに、体力を使ってしまい
何だか疲れて、あまりじっくり鑑賞できなかったのが残念です。

超私的見どころですが…

・国宝 卯花墻(うのはながき)

こちらは私、三井記念美術館で何度も観ていますが、
ここ国立博物館平成館では、照明の都合なのか、
色が違って見えました。
上の写真よりも、もっとオレンジピンク寄りの
枇杷色が強く出ていました。
そんな、見え方の違いを愉しむのも良いかと。

そのせいか
・井戸茶碗がキレイ

今まで私、井戸茶碗は今一つ武骨なイメージで(すみません)
あまり興味が持てなかったのですが、
ここ平成館で見る井戸茶碗のほとんどが、赤味の強い
枇杷色で、とても温かみがありました。
照明のマジックなのかなあ……。

そして
・普段なかなか見られない油滴天目

静嘉堂文庫所蔵のものは何度も観ているのですが、
今回は大阪市立東洋陶磁美術館所蔵のものや
京都、九州の各施設所蔵のものもあり、
見応えありました。

直接関係ありませんが、
「白天目」「黄天目」もキレイでしたよ。


曜変天目はいつも人気。人だかりができていました

・松平不味、そして近代の富豪たち
小堀遠州は今回も含めよく特集されますが、
松平不味は私、今回が初めてでした。
「わび」の茶人として知られている通り、
静かで毅然としたような印象の茶碗が多かったような。
小堀遠州の方は、野々村仁清や乾山など
華やかで洒脱な感じのお道具が目につきました。

この展示では明治の原三溪や藤田傳三郎、
畠山即翁等のコレクションも紹介されていて、
近代まで俯瞰したものになっており、スケールの大きさを
感じました。

ですが、とにかく広くて展示数が多い……。
私、このクラスの広さの美術館や博物館はもう無理かも、と弱気に。
今後は小ぢんまりしている出光や山種、パナソニックあたりに
絞ろうかな、なんて思ってしまいました。

------------------------

(おまけ)

フェイスブックをしていると、
◯年前の今日は…と過去記事がよく出てくるのですが、


5年前の今ごろ、春風亭一之輔師匠の真打ち昇進披露興業を観に
池袋の演芸場へ行きました。
しとしと雨が降っていたのを憶えています。
もう5年、という気もするし、まだ5年なんだ、とも思います。
また一之輔師匠の落語、聴きに行きたいなあ……。

コメント一覧

神奈川絵美
香子さんへ
こんにちは
わー、一之輔師匠の高座情報、ぜひぜひ
ありがとうございます
私の落語の趣味は、英の女将さん仕込みですわー
二ツ目のときにたまたま、英さんの会で
ツーショット撮らせていただいたときから、
応援しています
神奈川絵美
風子さんへ
こんにちは
おっしゃる通り、私も最後の方になると
頭は回らないし、感性も鈍るし
この展示自体はスケールが大きく
素晴らしいと思うのですが、
根津美術館くらいの規模で
2、3回に分けて俯瞰、でも私はいいかな。
その方がじっくり見られそう。

お茶道具は特に、個人的には「対話」したい
気持ちがあって、
あまり人が多いと、お道具からの声も
聞こえてこないし・・・(というのはちょっと
ロマンチストに過ぎるでしょうか、
でもそんな感じです)。
香子
ホンにあそこの展示は先輩たちがたくさんいらしてて
混みますよねえ(お元気なのはいい事です)

一之輔さんの『プロフェッショナル』ワタシも見ました。
異例の20数人抜きは聞いてましたが、
小三治師匠の強い推薦だったとはビックリでした。
時々、師匠の高座のお知らせハガキが来るので
今度お知らせしますね (^-^)/
風子
http://fuko346.exblog.jp/
こんにちは♪
この展示 とっても魅力的で見に行きたいとは思いつつ、
人が多いのだろうなあ、と尻込みしています。
私は もう ある程度の人ごみだと もうだめ、、、になって
しまいまいた。
書いていらっしゃるように たくさんのものも 最後のほうに
なると もう頭がぐるぐるして ささ~っと通り過ぎてしまい
ます。
アクティブシニアには なれないみたい、、、。
神奈川絵美
こむぎさんへ
こんにちは
えっ、一之輔さんプロフェッショナルに出たのですね!
落語と一口にいえど、
噺家さんはみな個性豊かですし
演目もいろいろありますよね。
私は落語といえば、
古今亭菊之丞さんと春風亭一之輔さんが
大好き。
いつか独演会にでも、ご一緒したいですね
こむぎ
こんにちは!この展示は是非行きたいと思っておりましたので、嬉しく思いつつ拝読いたしました。

が、最も引きつけられたのは最後の一之輔師匠(^_^;) (展示の部分も大変楽しく読ませていただきました、勿論!!)

 先日「プロフェッショナル 私語の流儀」に登場され、初めて知りました。切れ切れの高座の様子からでも、十二分に魅力が感じられました。私もいつか直に聞いてみたいです(*^_^*)
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「美術展・工芸展レポート」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事