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神奈川絵美の「えみごのみ」

BirthdayがSummer Holiday

もう半月ほど前のことになりますが

黒のセットアップで出かけた先は
(後ろのコードが見苦しくてスミマセン)


国内指折りの音響施設を誇る
かつしかシンフォニーヒルズ モーツァルトホール。

実は山本達彦さんのバースディコンサートが
3月1日に予定されていたものの、
新型コロナウイルスの影響で、直前になり延期。
その振替が7月中旬に開催されました。

とはいえ、ご存知の通り通常にはないガイドライン下の開催で
建物入り口から直にホールには行けず、
別室にて名前や席番号を書いたり、検温したり、
消毒したり……
そして

隣り合う席の間にはすべて透明なパーテーション。
これを、終演後にすべて消毒するのかと思うだけで
気が遠くなりそうです。

客数も、定員の50%という制限があり、
早々にsold out扱いにして、椅子の席番号を張り替え
2m程度の「ディスタンス」が保てるように。

ちょっと、ピリピリせざるを得ませんでした。


ステージは、

屋根を閉じたグランドピアノが中央に
バックが横並びで一人ひとりの間に透明パーテーション。
アンサンブルでは、屋根を全部閉じるのはふつうなのかもしれませんが
このご時勢なのでつい
(ピアノの内部の消毒ってするんだろうか)
妙なことが気になってしまいました。
個人的な好みとしては、屋根は少しでも開いている方が美しいなあとは
思います。

ただ、やはりさすがのシンフォニーヒルズ。
音響がとても良くて、特に、音の分離が素晴らしく、
バランスも申し分なく、聴きやすかったです。

というわけで、
こちらの模様は配信もされたし、ダイジェスト版が
英語タイトルもつけられてYoutubeにあげられているので、
個人的な感想(わかる人にしかわからないような、ですが)に
とどめておきますが

選曲は、好きな歌がたくさん散りばめられていて
特にバンドのオープニング「Natural」はとても高揚感を誘う
力強さが印象的でした。おそらくライブでは、私は初めてではないかな。

今回、バックサポート一人ひとり、職人技が光っていて
特に配信で(俯瞰だけでなく寄りもあるので)楽しめました。

ギターの福原将宜さんは、私の勝手な印象では
ザ・フュージョンギタリストで、
そんなにギターの位置が高いわけでも、フレーズや音が
酷似しているわけでもないのに、
途中、90年代初頭の野呂一生さんがオーバーラップするポーズがあり
  ↓

思わず、手をたたいて喜んでしまいました(良い意味です)。

そういえばジャパニーズ・フュージョンってどうなったんだろう・・・。

ベースの海老沼崇史さんも、お若いのに
やや80年代テイストの、4弦ベースのスラップが恰好良かったです。

ドラムスの鶴谷智生さんは
(腕の良いドラマーというのはこういう人のことを
言うんだなあ)とつくづく思わされるプレイで
合間に入る短いロール一つ、地味に刻むハイハット一つとっても
粒がそろっていて、音響の良さもあってとても心地良かったです。

サックス、フルート、フリューゲルホルン他の本田雅人さんは
今回もフロントマンばりの大活躍で
派手なところは全部持っていった印象。
いつも思うのですが
ソプラノはB♭、アルトはE♭、フルートはたぶんCと
それぞれキーが違うので、瞬時に譜面を読み替えているのが
すごいなあと(プロに対して失礼なのかもですが・・・)。
福原さんとのかけあいが、楽しかったです。

コーラスの藤岡友香さんは
私の中では昭和40年代くらいの
(アイドルブーム前の)上手な歌手の声の持ち主で
特に(私の好きな)「Le Mistral」の歌が終わった直後の
サックスと被るコーラスが魅力的でした。
あのコーラスがあるのとないのとでは
ぜんぜん、ムードが違ってくると思います。

キーボードの坂本昌之さんは、今回はあまり
前に出てこなかったようですが、
エレピの音づくりがやはり80年代で、その時代のサウンドを
意識してまとめていらっしゃるような印象を受けました。

いろいろ制限があっただろう中で、とても上質で楽しめる
演奏と
配信の撮影(曲を良く知った上でのカメラワークであることが
うかがえました)は、これからの時代の一つのトライアル、
モデルケースになったのではないかなあと思っています。
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