神奈川絵美の「えみごのみ」

からくり MUSIC レヴュー -四季になぞらえ、想い出寄せて-

四季になぞらえ、想い出寄せて。

気づいている人もいるかも知れないが、
実は私、着物関係の記事よりも、「音楽」や「その他」の記事の方に
並々ならぬ力を注いでいる。

それは考えてみれば当然のことで、
着物好きな方に多くお越しいただけているこのブログは、
更新されているのが着物の話題ならば、まあ大概は
本文を読んでいただけていると思っているが
着物以外の話題だったら、
関心がないから、と、サムネイル止まりになっているかも知れない。

そこを何とか、もうワンクリック。
本文を読んでみようかなあという気になっていただけたら。
私はコピーライターではないけれど、
そういうところで、ささやかな職人魂に火がつくのだ。

だから、タイトルやキャッチは着物の記事以上に吟味するし、
内容もできるだけ、面白がってもらえるよう、構成や表現を工夫しているつもり。
アップする時期や日付にこだわることも。
すべての記事ではないけれど・・・・・・。



お茶の世界では炉開きがお正月と聞いた。
同列に語るのもどうかと思うが、私にとって、
音楽の記事は「立春を過ぎたころ」が一年の始まり。
月一回程度の頻度で2年続いたので、
今まで紹介したものを一覧にしてみた。
記事内容は、右の「カテゴリー」→「音楽よもやま話」から・・・。
                 (ただし記事の並び順は下の曲順と逆です)

 ※ジャンル名(緑色)は適当ですが、一般的な分け方とそう大きくずれてはいないと思います。
 ※カッコ内の西暦はオリジナルのリリース年。わかるものだけ表示しました。


2009年
 3月23日 Fusion チャック・マンジョーネ  【Feels so good】('78)
      私の「人生のテーマ曲」。
      小6で初めて聴き、その後の音楽の好みを決定づけた曲でもあります。

 5月22日 Fusion カシオペア  【Fabby Dabby】('83)【Galactic Funk】('81)
      80年代、海外にもインパクトを与えたテクニカル・フュージョン。
      高校時代、上京してまでライブを観にいったのは彼らだけ。

 6月28日 Bossa Nova スタン・ゲッツ  【イパネマの娘
      当時ドラムのビクター・ルイスは30代。昨年、60歳になった彼と会いました。
      Jazz トミー・フラナガン&ビリー・テイラー  【Our Delight
      ツインピアノの名盤「Our Delight」は昨年91歳で亡くなったハンク・ジョーンズ&トミフラ。
      超お薦め。

 7月15日 Pops ワークシャイ  【Love is the place to be】('89)
      梅雨明けにぴったりのダンス・ナンバー。
      トッド・ラングレンのカバーなど鳴り物入りだったけど、今どうしているのかな。

 9月 8日 Fusion 神保彰withエイブラハム・ラボリエル&オトマロ・ルイーズ
           special guest リー・リトナー

                【Mid-Manhattan】('82)
      神保さんは私の高校時代の「アイドル」でした。この曲、テープが伸びるまで聴いたよ・・・

10月30日 Soul/R&B アニタ・ベイカー  【Sweet Love】('86)
      すばらしいVocalなのに、この歌を聴くとどうしても「5行ワープロ」を思い出してしまう・・・

11月26日 Jazz トミー・フラナガン  【Lament
      深まる秋に泣かされます、癒されます。

12月23日 Fusion/Jazz リチャード・ティー&スティーヴ・ガッド  【Take the "A"Train
      ワンアンドオンリー。このスタイルは永遠に現れないように思います。早すぎる死でした。


2010年
2月12日 Fusion デイヴ・グルーシン  【An Actor's Life】('82)
      オネエ?の映画「トッツィー」の挿入曲。ひところ、映画音楽といえばこの人でした。

3月12日 Brazilian Oldies ミルトン・ナシメント  【Travessia】('69)
      心に沁みる人生の歌。ミルトン90年ごろは東京の野外ステージを満席にしていました。

4月 1日 AOR/J-Pops 山本達彦I LoveYouSo】('82)【L'Écume Des Jours(うたかたの日々)】('83)
      「ねーねー、中高生のとき、大人になったらこういう人と出逢いたいって・・・」
         「思ったー。でも現実にはどこにもいないんだよね」

5月21日 Jazz ウィントン・ケリー  【On Green Dolphin Street
      軽快なリズムにパッセージ。私にとっての「イルカ」は半世紀以上も前('59)のこのテイク。

6月21日 Bossa Nova 小野リサ  【The Dock of the Bay
      癒しの歌声。ああそれなのに、私「ピキニキ パケタ(パケタ島でピクニック)」という歌を
      「一日バケラッタ」と口ずさんでいました。ごめんなさい。

7月20日 Fusion Voyage(野呂一生、和泉宏隆、仙道さおり)  【Lovely Day Light】('05)
      野呂さんのことは、J-FUSION界の天才コンポーザーの一人だと思っています。
      今は山奥に住む陶芸家みたいな風貌ですが、昔はイケメンだったんだよ。

9月 5日 Popular  【Das gibt's nur einmal(ただ一度の)
      80年前のドイツ映画の挿入歌が、80年代の赤坂のクラブでよみがえった・・・

10月20日 Funk/Fusion マーカス・ミラー  【Panther
      スラップが素敵! アラフィフになったら、こういうダンディな人になりたいです。
      他メンバーはリトナー、ジョージ・デューク(キーボード)、ヴィニー・カリウタ(ドラム)。

11月25日 Jazz リッチー・バイラーク  【Elm】('79)
      切ないメロディーだけど本人の写真を見るとなぜか一角獣を連想(すみません)。
      ドラムのディジョネットもベースのムラーツもビッグネームです。

12月26日 Jazz マッコイ・タイナー  【Moment's Notice
      あーあ、これからはマッコイ観るたび、「突然の札幌出張」を想い出すだろうなあ・・・。



次の紹介は、立春が過ぎた2月中旬。
誰でも名前くらいは知っている邦人男性シンガーの予定です。
リリースは1978年。・・・相変わらず好みが旧いなぁ。

コメント一覧

神奈川絵美
真帆さんへ♪
こんにちは おおお、アニタ・ベイカー好きな方がこんなに! Raptureは名盤ですよね。私も大好きです。
シャーデーはあまり詳しくないのですが、メロウな曲調で、一時期とても流行っていましたよね。

今年は少し「渋好み」から脱したレヴューを展開したいのですが、1950~80年代好きという時点でムリかも
真帆
好きな話題ですっ
前から思っていましたが、絵美さんの好みは渋いですよね。素敵です。 アニタ・ベイカーもうもう、大好きです!
あのアルバムごと好きです。
勝手に私の好みは、シャーデーです。。他にもありますが、、
神奈川絵美
すいれんさんへ★
こんにちは いえいえそれが知っているんですよ、ジルベルトもメンデスも。スタン・ゲッツ知ってますので(うちに「ゲッツ/ジルベルト」のCDあります)
「マシュケナダ」はメンデスがいいか、アルジャロウがいいか、なんて、昔よくバンド仲間と話をしていたものでした。

リー・リトナー様のギターなんて、私、物心ついたときから聴いているような錯覚が・・・それはオーバーですが、中学生ごろから、馴染みの深い音です。

>ビートルズで騒いでいた頃、セルジオ・メン
そうですか! 私は高校時代、皆がマイケル・ジャクソンで騒いでいた頃、マイケル・フランクスを聴いていました
ボズ・スキャッグスやダニー・ハザウェイ、スティーリー・ダン(ドナルド・フェイゲン)も好きだったなあ。はー、渋い子ども時代を過ごしてしまったものです
神奈川絵美
Tomokoさんへ☆
こんにちは
うおー、ナットキングコールとは渋いですねー。王道でもありますよね。
私も子どもの頃ラジオっ娘だったので・・・70年代終わりというと、当時クロスオーバーと呼ばれていたフュージョンの興隆期で、毎晩、(海外のチャンネルだったと思うのですが)「Feels so good」が流れていました。むしろ、生粋のジャズはあまり耳に入ってこなかった位、ジャズロックとかジャズファンクばっかり・・・。

アニタ・ベイカーお好きとは、嬉しいです! のちにホイットニー・ヒューストンが大ヒットしましたけど、アニタ・ベイカーはその先駆けとして、衝撃的にカッコよかったなあ、と当時を思い出しています。
神奈川絵美
りらさんへ♪
こんにちは 確かに恵まれてはいますよね、東京に近いというのは・・・。夫もよく話するのですが、ライブもさながら、楽器店の多さと品揃えはやっぱり東京じゃないと! だそうです。

マッコイは結局パスしちゃったのですが、3月にタワー・オブ・パワー観に行くかも・・・。
Tomoko
あてにしています
http://okakara.exblog.jp/
こんにちは。
私も音楽を聴くのは大好き、ライブも大好き。とはいっても本当に音楽が好きな人たちに比べれば、無知に等しい程度なんですけど・・・ネ。(笑)
どんな分野のどんな音楽をキャッチするかは、もっぱらラジオで聴いたのを参考にしますが、ジャズ方面はことに未知のまんま。
(好きなのはチャーリー・ヘイデンとナッキン・コールね)
絵美さんの音楽情報も同世代として馴染み深いものがあります。小野リサだのアニタ・ベイカーなんて私も好きでした!
これからも頼りにしてますよん。
すいれん
http://www.tomoko-358.com
絵美さん、
これ、ほとんど私の世代ですよ。お若いのに渋いですね~。リー・リトナー、スタン・ゲッツ、アニタ・ベーカー、懐かしいですねぇ。
ボサノバは大好きで、小野リサは絵を描きながらよく聞きました。アストラッド・ジルベルドはさすがに知らないでしょ? 高校生の頃、皆がビートルズで騒いでいた頃、セルジオ・メンデスに嵌まって、よくコンサートに行ってました。懐かしいな~。青春は音楽と共に永遠ですね。
りら
豪華ラインナップ!
やっぱり東京はすごいなぁ・・・と再確認しました。
国内音楽は勿論何でもですけど、海外のミュージシャンのステージもホント豊富ですよねぇ。

今年は私ももっとジャスを聞きに行こうと思っているのですが・・・
神奈川絵美
風子さんへ☆
こんにちは 世代的には10歳くらい上の方と好みが似ているようです。まあ、なんと言うか、ませた子どもでした
そんな私も、今どんな音楽・・・というと、さっぱりわからないのです。80年代後半から今に至る打ち込み系の音にはどうもあまりなじめず、結局昔のジャズ系のCDを引っ張り出してきたり。 

そうそう、お能の謡も、お囃子も、世代がどうどころか、軽く数百年遡りますし、時を超えて支持され伝承される音楽はやはり、心をうつものを持っていますよね
風子
http://blog.livedoor.jp/fuko346/
こんばんは。

絵美さんは 私よりだいぶお若いはず、、、
と思って読みました。
けっこう知っているメンバーがいたりします。

以前はよく音楽効いていたのですが、こちらにきてそれどころじゃなくなって、今は何を聞いていいのやら分からなくなってしまいました。

で、お能のお囃子 聞いています。笑
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