試しに使ってみたところ
今まで1時間かかっていた仕事が、
たった2分で終わった と書いたら
みなさんは驚くでしょうか。
例えば
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ある期間の2型糖尿病患者数を、性別・年代別でデータの出典元とともに教えて、と話しかけると
こんな風に即座に一覧表をつくってくれます。
ただし
AIが出典元として教えてくれた調査は、国民全員が母数ではありません。
都道府県別の人口を考慮したサンプル抽出です。
でも、AIはそこまで考慮せず、単に「患者数」として出してきます。
したがって、これをそのまま「患者数」と発表してしまうと、間違いになってしまいます。
もう一つ例を挙げます。
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オーダーは「糖尿病患者がコンビニで夕食を買うとします。お勧めするメニューを理由とともに教えて」
と言った内容。
これに対しAIは理路整然と、たくさんリストアップしてくれます。
ただし
これらは非常に一般的で、誰でも知っている内容です。
(野菜がいいとか、低脂肪高タンパクがいいとか)
これをそのまま例えば記事にしたって、正直何の価値もありません。
このように、現時点ではパラダイムシフトを起こすとまで騒がれている
Chat gptであっても
あくまで受け手側に知識がなければ、適切な情報としてアウトプットできないのです。
では、役に立たないじゃん!と言えばそうでもなく
(例えば先のデータ収集は、こちらに知識があれば注釈をつけるなどで
正しい発信をすることが可能)
お、これは面白いな、と思ったのが、次の一連のやりとり。
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これは仕事上、見ることがある論文検索サイトです。
今回は一例として、2型糖尿病で検索し、閲覧が多い論文を出してみました。
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論文には必ず冒頭に要旨が書かれているので、そこを選んで
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まず、「和訳して」とオーダー。
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瞬時といっていいくらい、あっという間に訳してくれます。
ブラウザ等の翻訳機能よりもずっと高性能なので、これは使えそう。
ここからが本領発揮(?)で
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この文を、10歳の子にわかるように書き換えて
とオーダーすれば、非常に平易な言葉に直してくれます。
さらに、遊んでみます。
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先ほど訳してくれた文を、「医大教授と生徒との対話文に直して」とオーダーすると
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ちゃんと、会話にしてくれます。
でも、この文では教授が説明→生徒が相槌みたいな展開で、面白くなかったので
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もっと、質疑応答の数を増やして、と頼めば
その通りに別バージョンをつくってくれます。
かくして、かたーい、しかも英語の論文が
医学部に入学したての学生やコメディカルが理解できるレベルの
読みやすい文章に大変身した、というワケ。
こんなこともできます。
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これは、10年くらい前に担当した書籍の取材資料で
リハビリを担当するスタッフ(たぶん作業療法士さん)にインタビューしたときの
音声を起こしたものです。
これを、「推敲して、意味が通るように整え、600字程度で書き直して」と頼んだら
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これはなかなか…このまま記事にできるかも、くらいな
レベルで出てきました。
おそらく、もとの音声起こしの文章の完成度が高いからだと思います。
話し手が、主語と述語をあいまいにしたり、あっちこっち話を飛ばしたりすると
(そういう方が圧倒的に多いです)、いくら整えて、とオーダーしても
今いちなものしか出てきません。
というワケで、現段階では相当、Chat gptを使う人間の方も
知恵を絞り、カンを働かせる必要があるなあ、というのが正直な感想。
でも、文章を書くことが仕事の私にとって、
どんなものであれ、大量の文章が次々に生み出されてくるのは
それが例え出来の悪いものであっても、エキサイティングなことなのです。
最後に
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サザエさんを題材にクイズを5問つくって
とオーダーしたら、
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……。
私の知らない、ダークサイドサザエさんとか、サザエさん別解、が
存在するのでしょうか。