神奈川絵美の「えみごのみ」

母性と父性の境界線

また言われてしまった……。

今月初め、とても優れた腕を持つ治療家さんの取材時。
その方は体の痛みだけでなく、ストレスも癒すということで
編集者と二人、体験させていただきました。

施術台にあおむけになり、こめかみのあたりにそっと
手を当てるだけで、
その人のストレス具合がわかる、というすごい方で
肩や首の痛みもとれ、とても気持ちよかったのですが

終わった後、その先生が一言。

「あんまり、ストレスは強くないみたいですね」

……。

これまで、さまざまな事情で限界を感じたり、
疲れ切っていたり、そんな節目節目で、
いろいろな道のスペシャリストに話をきいてもらったことが
何度かあるのですが、

みな、ほぼ一様に

「…にしては、元気だよね」

「ぜんぜん、悲壮感ないよね」

挙句の果てに
「あなたは、男ね」

「あなたは男の魂93%(!)です」(by 占い師)

私が、えーっ、93%もですかあ?と、あきれ顔になると

「7%は女性だから、いいじゃない」と……。

いまどき、女らしさ、男らしさという言葉は実体をなくしかけていると思うので、
心理学用語でいう母性、父性におきかえるにしても

確かに私、チビワンを左腕に抱え、右腕で

このバギーをひょいっと担ぐたび、

なんか私ってビッグダディだなあと思うし。

自分の特技は腹をくくることだと思っているし。


料理も好きだけれど……
今の時代、だから女性らしい、とも
母性が強いとも、もはや言えませんものね。

子どもや孫に囲まれた人生だったら、感じ方は
違ったのでしょうか。

高校以降ずっと女性が多い環境に身をおいていて
今まで男女差別でいやな思いをした経験がほぼゼロ、という
ことも関係しているかも知れませんが、

何をもって父性というのか、母性というのか、
あるいは男らしいというのか、女らしいというのか
もはやその境界線はとてもあいまいで、なきに等しいと
私などは思ってしまうのですが、みなさんはいかがでしょうか。

コメント一覧

kanagawa_emi
朋百香さん、コメントありがとうございます!
ふふ、男の魂同志、私、朋百香さんに親近感を抱いております^^
私の場合は、高校は女子高、大学は3:7で女性が多く、
職場に至っては1:9、フリーになっても男性性をふりかざすような
取引先には近づかないので(笑)、ジェンダーを意識することなく
ここまできてしまいました。
その代わり、女性だから優遇とか免除なんてことも、仕事では
一切、ありませんが……。

お互いバックグラウンドは違えど、ほんと「今は良い時代」。
肩肘張って対等を主張する気もなく(私よりちょっと上の世代は
戦ってきた分その気持ちの強い人が多いのですが)、
「自分であること」が社会に活きる心地よさを感じています。
朋百香
絵美さま
はい、私も「魂は男だ」と言われた一人です(笑)
うちは子育てでも主人が母親っぽく、私が父親ぽかったです。
家の仕事の関係上、付き合う人が不動産屋さんとか銀行の人、
工事関係者、植木屋さん、と見事に男社会なのでなおさら
男っぽくなってしまったのかも・・・。
でも、いいんです。これが私ですから(笑)
今は良い時代です。仰るように境界線が曖昧になって、仕事も
前よりしやすくなりました。
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