この間、私は何度「すごいなあ」のひとりごとを発しただろう。
(一年で発する数を軽く超えている)
柔道で鮮やかな一本が決まり「すごいなあ」
BMXやスケートボードなどでの宙を舞う離れ業に「すごいなあ」
高飛び込みですぅっと水しぶきをほとんどあげることなく
プールに吸い込まれていく様子を見て「すごいなあ」
体操、ボルダリング、バドミントンの激しいラリー、
自転車、馬術の障害
比較的、動きの激しい種目を好んで観ているので、余計に
人は素質と努力で、こんなにも身体能力を高められるのかと
ただただ、感心するばかり。
その中でも、どれか一つ自分のベストを決めるとすれば
現時点では
棒高跳びのデュプランティスでしょう!
なにぶんワタシはブブカの時代の人なので、
今、ネットで正確な数字を確認したのですが
1988年ソウルオリンピック時の5m90㎝で
超感動した覚えが。
※ブブカの最高記録は6m14㎝だそうですが、私の記憶の中では
5m90㎝がとにかくすごいと刻まれていました。
それが2024年の今、6m25㎝!
世界新記録の感動的な瞬間に、ネットの動画でとはいえ立ち合えて
ぞくぞくしました。
でも、一方で……
そんなネットの便利さは人を、ところかまわずゴミをポイ捨てするような
良識知らずに変えてしまうのでしょうか。
好成績をあげられなかった選手のSNSへの、誹謗中傷が後をたたないと聞き、
不愉快を通り越して、私の人生には関係のない人がなんと多いことか、と
地球の外に思いをめぐらせるような気持ちでいます。
競技によりますが数分とか、せいぜい数時間程度の内容だけで
あたかも選手のことすべてを知っているかのように裁定したがる言動をする人は
自分のことを全能の神ゼウスとでも思っているのでしょうか(ものの例えです)。
私が想像するに、SNSで誹謗中傷をする人は
息をするのと同じ感覚でそうしていると思うので
ここで何か理詰めで批判する意欲もわきませんが
私自身が日ごろから思っていることとして
人を、感情に任せた配慮のない言葉をポイ捨てするゴミ箱扱いして平気な人は、
年齢を重ねると必ず、醜くなります。
造形の美醜ではなく、顔つきや雰囲気が悪くなるのです。
このことは理屈ではなく、私の社会人としての約35年の経験から
導き出した結論です。
オードリー・ヘップバーンの名言
「美しい唇のためには美しい言葉を。美しい目のためには人の美点を探すこと」は
まさにその通りだと思っています。
でも、別に私は持論を人さまに押し付けるつもりはありません。
自分は醜くなりたくないので、
自分は濁った環境にわざわざ身をおくことを好まないだけのことです。
ネットが普及しはじめて30年ほど、SNSも長いところで25年近くの
歴史があるでしょうか。
「自分は別に醜い顔つきにもなってないし、ムードも悪くない」と
うそぶく人は、自分だけがそう思っているのに過ぎないのです。
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