昨晩は、かなり長い時間
自宅にある歌舞伎のプログラムを眺めながら
故人を偲んでいました。
最初に吉右衛門さんを舞台で拝見したのはいつだったか…
思い出せないのですが
まだビギナーといっていい時期に、深く感銘を受けたのが
2010年、以前の歌舞伎座が改装にともない閉鎖される前の
さよなら公演。
これ以降、何度も観ることになった「熊谷陣屋」の直実のお役でした。
当時のブログに私
話の筋が哀しすぎて、涙にくれた…というような
ことを書いていました。
直実の、忠義と親心のはざまを揺れ動く、実に人間らしく
生々しい様子に、胸を打たれたものでした。
そして、もう一つ
(こちらはイメージです)
確か2015年に観た、義経千本桜の渡海屋・大物浦。
もちろん吉右衛門さんは銀平・知盛のお役で
なんというか、今でも思い出すと息が詰まるほど
ただただ…銀平にも、知盛にも、感情移入してしまいました。
この後しばらく、「知盛最期」をお能で観たり、文楽でも観たのでは
ないのかな。ともかく「マイブーム」になりました。
春先の、ご病気のことは心配していましたが、
コロナが落ち着いて、安心して歌舞伎座へ行けるようになったら
またお顔を拝見できるものと、思っていました。
ただ…先の、11年前のプログラムを見ても、
何人もの方が鬼籍に入られていて…寂しいばかり。
心からお悔やみ申し上げます。
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