群馬産の美味しいアカシア蜜に国産レモンを漬けた
レモンハニー。
雑味がなくて、朝食がより爽やかに。
さて、数日前の話になりますが、
とても暑い日、少しでも爽やかにと、
こんなコーデでお出かけ。
綿麻のきものに、三橋工房の型染めの半幅。
そしてレモン色の三分紐。
しっかりした硬めの紐だったので、
端を花のような星のような形にしてみました。適当です
後ろは笹結び。
薄いピンク色がのぞいていますが、
これは薄いタオルを芯にして帯揚げを巻いた
ミニ帯枕。
これでタレの上部を固定し、おさまりよくしました。
向かった先は、新橋。
パナソニック汐留ミュージアムで開催中の
ジョルジュ・ブラック展。
ブラックといえば
ピカソと並ぶキュビズムの先達者。
この二人はキュビズムの“ツートップ”といっていいでしょう。
私の中では
楽器などの静物をモチーフにした
この絵のようなモノトーン&茶色の展開図のようなイメージが強い画家です。
今回の展覧会は、そんなブラックが
最晩年(79歳から!)に挑んだ、自身の原案をもとにしたジュエリーや室内装飾。
ガレやラリックとともによく知られているドーム工房など、
名だたる工房や窯、織元が制作に携わっています。
この作品は「三つの恩恵」といって
ギリシャ神話の三人の女神をそれぞれ
「与える恩恵」「受け取る恩恵」「返す恩恵」として
三羽の鳥であらわしたもの。
床にもプロジェクションでこんなヴィジュアルが映し出されていました。
こちらはグラウコスという大魚。
紫の部分はアメジストです。
記憶がさだかではありませんが、横40㎝以上はあったのでは
ないかな。
エオスフォロスと名付けられたブローチ。
ほぼすべての作品に、神話に因んだタイトルが付けられています。
ほかにも、幸福を与える女神ヘカテ、河の神で2匹の魚であるアケロオス、
エロスとプシュケ、ヘルメス、メディアの馬車etc.
いずれも「これでもか!」と贅を極めた雰囲気ではなく
(昔、バブルピークのころ東京大丸で観たダリの宝石展は
まばゆいばかりのゴージャスなラインナップだったことを思い出しました)
煌びやかではあるけれど、どこか内省的な繊細さを感じました。
テーマが神話だからかも知れませんが……。
ここからは個人的な雑感になりますが、
面白いなあと思ったのは、
そもそもキュビズムは立体的なものを、「目に見えるまま」
平面に展開することに特徴がある手法なのに、
ブラックは、「触れるもの」にこだわり、
二次元で描いた絵を三次元の立体的なものにしようとしたことです。
三次元から二次元へ、そして二次元から三次元へ。
表現することへの意欲の前には、次元の括りなど無意味だったのかも
知れません。
一連の立体作品のシリーズ名は、ずばり「メタモルフォーシス」(変容)。
会期は6月24日(日)まで。公式サイトはコチラです。
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