私が取材、執筆に携わった乳がん関連のムックが
日経BPより4月2日に発売されました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e7/eb1ee9c72b9df50764631cfc92856c00.jpg)
「乳がん」かも、といわれたら-乳がんの最適治療2011~2012 (日経BPムック)
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乳がんは数あるがん種の中でも、
集学的治療(外科、放射線、薬物その他の組み合わせで治療成績を上げる取り組み)
が盛んで、
特に薬物療法は毎年活発な議論が世界レベルで行われています。
そのため、1年前と比べてもかなり新情報が追加されています。
今回のムックは、昨年のASCO(米国臨床腫瘍学会)や
SABCS(サンアントニオ乳癌シンポジウム)の内容も踏まえ、
出席者のコメントも盛り込んでいます。
(今年3月開催のザンクトガレンは間に合いませんでしたが・・・それは今秋に。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0f/1a/abf340d59d0623925f60ae6b1aff5118.jpg)
一番の売りは、編集部が独自の調査でつくった
医療機関のリストだと思います。
2010年の患者数、執刀医数、切除/温存数といった基本項目のほか、
病理医常駐、形成外科医、リンパ浮腫外来、相談支援センターそれぞれの有無も
一覧になっており、
前回よりも量、質とも充実しています。
取材記事で私が担当したのは
おもに検診・診断(スクリーニングから確定診断まで。病理も含む)、
初期治療、乳房再建、新しいところで「家族性・遺伝性乳がん」も取り上げました。
初期治療における薬物療法の新たな方向性についても、
腫瘍内科医の第一人者にインタビューしています。
取材をしたのはおもに昨年夏で、
ものすごく暑かった上に(にも関わらず着物で通していたので文句は言えませんが)
仕事が重なっており、とてもたいへんでしたが、
それ以上に多忙な錚々たる医師のみなさんとの出会いが、
自身の成長の上でも糧となり大きな財産にもなりました。
丁寧に細やかに応じてくださった検診部門の若きトップランナー H医師
とても優しくかつパワフルな、S病院乳腺部門の新たな長Y医師
日本の乳腺病理の“神様”的存在、S医師
辛口だけどとても患者さん思いの腫瘍内科医W医師 etc.
みなさん、その道の第一人者です。
難しいことはわからないし興味がないという方でも、
日本の乳がん診療を臨床(現場)でリードしているのがどんな医師で、
どんな考えを持っているのかを、ざっとでも知っておくことは
将来の「もしも」に備えるうえでプラスになると思います。
過去にも書きましたが、
乳がん発症のピークは45歳~55歳。
拙ブログを見てくださっている方の多くが、当てはまるのではないかと思い、
このスペースで宣伝させていただきました。
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「乳がん」かも、といわれたら-乳がんの最適治療2011~2012 (日経BPムック)