気分晴れ晴れ、ハートがダンスしそうな春の調べを……。
今回ご紹介するのは、
ジャズ・ハーモニカの巨匠、トゥーツ・シールマンス。
「そんな人、知らない……」という方は、
下の動画をクリック(最初の20秒程度で十分です)。
このブルージーなハーモニカこそが、彼のプレイ。
1960年代から、世界の第一線で活躍している。
ビリー・ジョエルのアルバム参加などでも有名だ。
(余談ですが、このセサミ・ストリート1971-72版は、私が7歳くらいのころ
夏休みによく観ていた記憶が……。日本では確か数年遅れで放映されていました)
明日(29日)は、彼の92歳の誕生日。
残念というよりも驚きが先立ったのは、
今年に入って、体力や気力の持続が難しいといった理由で
音楽活動からの引退を宣言したこと。
つまり、これまでずっと現役でツアーなどもこなしており、
実は今年も、引退表明をしなければ
世界各地でコンサートが予定されていたのだ。
92歳になっても、なお音楽界から、リスナーから熱望される存在ってすごい!
まさに人間国宝、いや、世界の宝、といっていい位のスーパーミュージシャンだ。
そんな彼のライブ映像から、個人的に4~5月にぴったりと思っている、
こちらの曲をご紹介。
曲のタイトル「Bluesette(ブルーゼット)」はブルースをもじったとも
故郷ベルギーの花の名前が語源ともいわれる造語だが、
本人いわく「いつのまにか口ずさんでいた」歌で、もとをたどると
10代で作曲していたらしい。
(ちょっとマニアックですが)マヌーシュ・ジャズの名バイオリニスト
ステファン・グラッペリの勧めで、きちんとした曲に仕上げレコーディングしたとか…。
そんな話も含め、彼には“音楽の申し子”を思わせるキャリアが十分。
この演奏は、リズムとテンポキープをオーケストラに任せ、
ゆったりおおらかにプレイしているのが、聴く側にもゆとりや楽しさを
与えていていいですね。
そして穏やかで茶目っ気もある笑顔が好き
ちなみに、このときの彼は87歳です。
何だかね、ネットその他のメディアで、
歳をとっていることや老いることを、馬鹿にする発言がそこここに見られるけれど
自分で自分の未来に先回りしてケチつけるようなもので、愚かだなあと思うの。
時間はみなに平等に流れるもので、
たまたま「今」という定点で、自分は誰々よりも若い、というだけなのに。
90歳を超えてなお、これだけアクティブでいられる自信のある人だけが、
他人に対してそういうことを言っても容認される、と思うな。
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