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仏教思想のゼロポイント

2017年08月02日 | Weblog

 魚川祐司著 仏教の創始者の思考を考察し解脱や涅槃が根本思想と解説している。四苦からの脱却方法が解脱、その先の涅槃の境地だそうです。もう一つ輪廻の説明をしているのですが難解です。輪廻転生は、死んで生まれ変わるものだと思っていましたが縁生が次の世代にも続くことだそうです。その縁生を断つことが涅槃だそうです。

 ブッタは、涅槃に至る考え方や方法を会得し苦しみから解放されたと言う事です。その方法を教えるため弟子や教えを乞う人々に布教したことが仏教の始まりだそうです。当時のブッタは、釈迦族の王子の座や妻や子を捨て家を出て比丘になったそうです。家族にとっては、本当に迷惑な自分勝手な人でしたね。その人の思想が2千5百年も続いて、現代はその思想と離れ死んでからの世界に導く教えになっているのは、どうしてなのでしょう。

ブッタの生きた当時の出家した比丘は、生産行為を行わず托鉢によって生活したとの事であれば宗教として確立していない時は、今で言う人生相談的な事で寄進を受けていたのでしょうか。当時の解脱や涅槃思想では、死後の世界を語っていないと言う事であれば地獄や極楽浄土思想は、いつから導入されたのか。それによって法然や親鸞の浄土に導くという思想が解脱や涅槃の方法論と大きく違うのは、矛盾しているように見えますね。しかし、無常や四苦の思想は、仏教の根本的な考え方に立脚しているのでしょう。奥が深いですね。