人間60年以上生きていれば煩悩を克服できる気がしてきました。退職による仕事に関する欲望からの解放や身体が老いてくることによる肉体の欲望からの解放。食欲からの脱却などです。ただ、四苦からの逃れは、逆に追いかけられます。これも人生で無常の世の中、死は必ず訪れます。あと、何年生きられる分かりませんが煩悩からの解脱や死に対する心構えを少しずつ行うことが大切になってきます。金銭欲、出世欲や妬み、嫉妬心、見栄を克服し自然の心持を大切にし無我の境地に達すれば良いのかもしれません。赤ん坊の時は、生きることのみで欲望はなく大きくなるに伴い欲しいものが一つずつ増え、この欲で心は乱れ苦しみます。希望が叶わぬ時の絶望感や孤独感を年を取ることにより人生の達観で受け入れ平静を手に入れます。今思えば若い時は、欲望に支配されそれが叶わぬことで挫折を味わい苦い思いもしました。希望も欲望も同意語でそれを捨て去ることで心が楽になります。しかし、老いは受け入れますが重い病気はになったときは狼狽えるでしょう。これが人生、人間です。