カンテレあんさんぶる

ミクソリディアン

さて、しばらく”カンテレ武者修行体験記”を中断していましたが、また再開します。
今回からはレッスンの内容に触れてみたいと思います。

カンテレは元々は民族楽器ですが約90年ほど前にコンサ-トカンテレが作られてからは民俗音楽からクラシックやポピュラ-などの曲も演奏されるようになりました。
シベリウスアカデミ-でも”カンテレソロ学科”というクラシック系の学科があり、私のコンサ-トカンテレの指導者エヴァさんはそこの出身ですので常に楽譜を通して演奏されます(最近は自身のオリジナル作品もあるようです)

私も長いことクラシックの勉強をしてきましたのでエヴァさんのレッスンは非常に分かりやすくレッスンもいつも充実しています。

ですが、5弦、15弦や19弦などの ”small Kantele” に所属するものはフィンランドの伝承曲がほとんどです。

私がいつも困惑することは、個人レッスンでもグル-プレッスンでも先生方は楽譜を使おうとしないことです。
何調なのか何拍子なのか何の指示もないまま”I will show you”といって突然弾き出し、すぐにそれを”真似をして弾きなさい”というのです。
今回、レッスンの中で何度も使われたのが ”ミクソリディアン” という言葉。

これはクラシック界では常識の音階(スケ-ル)とは違い、旋法(モ-ド)の種類。
とても不思議な幻想的なメロディであり和音(コ-ド)です。

私はこの”ミクソリディアン”のことが理解できなかったのでエヴァさんのレッスンに時に質問をしてみました。エヴァさんは丁寧に答えてくれました。

この旋法(モ-ド)はヨ-ロッパので中世以前に成立した教会旋法で7種類あり、現在ではジャズ音楽に頻繁に使用されているとのことです。

フィンランドの多くの伝統的な曲はこの”ミクソリディアン”で作られているとのことで私の19弦カンテレの指導者ヴィルマさんから習った曲もほとんどがこの種類の曲でした。
(写真はコンサ-トで演奏するヴィルマさん)


19弦カンテレで弾く”ミクソリディアン”の曲はどれも今まで聴いたことのない不思議な音の世界で、哀愁的であったり情熱的であったりして非常に魅力的な曲が多い。

今回ヴィルマさんから習ったミクソリディアンの ”ポルカ”  は私のお気に入りの1曲になりました。

コンサ-トで時々演奏しようと思っています。

更に”ミクソリディアン”について詳しく知りたい方は下記HPを参照下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%89_(%E6%97%8B%E6%B3%95)
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