たそがれトンボ

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天一位 大原神社(安産の神様)

2008-07-13 | 観光編、丹波、福知山
■天一位 大原神社(出産の聖地)

大原神社は『安産の神様』として有名で、遥か昔から福知山市内はもちろん
京都府南部、兵庫県と広く信仰を集め、今でも参拝は絶えません。



特に安産祈願の習わしとしての『子安砂(こやすのすな)』は有名です。
子安砂とは現在でいうと、大原神社の安産祈願授与品の中の砂の入った
お守りの事で、これを枕の下に敷いて寝ると安産すると伝えられています。

無事出産が済んだ後には、御礼参りをして子安砂を返納します。

江戸時代には子安砂の事を『守砂』と呼んでいました。

1750年代から1850年代には伊予、薩摩、美濃からも公家や藩主から
子安砂を求めて安産祈願の代参(代わりの者が神仏にまいる事)があった
記録が残る程で、広く信仰されていました。


また、大原神社周辺が出産の聖地とされるのは、
産屋を含め出産にまつわる話が保存されているからです。
それは町垣内、大原神社の宮司様、又郷土史に携わる人々の、
保存し伝承していく努力によるものだと思います。


■大原神社の伝承

大原神社の創建については『社伝』によるものと
『丹波誌』によるもの二説あります。

社伝によると仁寿2年(852)3月23日に三和町大原の地に創建されたと伝えられ、
丹波誌によると創建は元社である美山町樫原の大原神社のことであり、
弘安2年(1279)9月28日に三和町大原に移されたとあります。

美山の大原神社

神社に伝わる『大原神社本紀』によると、
神命を受けた春日神社の御祭神天児屋根命(あまのこやねのみこと)が、
神社の建つ場所(境内地)を探していたところ、
大原山麓の水門(みなと)の淵から金色の鮭が浮かび出て、
この地に鎮座を願ったとあります。

大原の神様は黄色の牛に乗って大原に遷座され、
その際についたとされる蹄跡が、水門(みなと)の淵の
岩肌に凹みとして残っています。

応永4年(1397)に本殿、拝殿、舞楽殿が整いました(社伝)。
創建が二説あるのは元亀・天正の頃(1570~1591)、
火災にかかり社殿・古記録とも、ことごとく焼失したためです。
現在の社殿は寛政8年(1796)に建立されました


※2:大原神社本殿のイラストは、
大正頃の写真を元にイラストに起こしたものです。
現在は木が生い茂り、この位置からは本殿は見えません。

社殿は本殿と拝殿を相の間でつないだ連結式社殿で、
立派で華麗な造りとなっています。


昭和59年に京都府指定文化財に登録されました。


秋の日の境内




七五三の風景


冬の日の大原神社


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