たそがれトンボ

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手ぬぐいに関して

2009-12-05 | オリジナルタオル製作
手ぬぐいに関して
なぜ切りっぱなしなの、解れ止めはしていないの
と言われることがあります。

確かに、前知識なしで考えると、
現代では特に洗濯機というものがあるので、使い始めの頃は洗う度に
端から糸が解れていくのが嫌な気分になるのも分かります。

実際には徐々に目が詰まって、おさまる時があるのですが
現代人の感覚から言えば、気の長い話でもあります。

ただ、ぼろぼろ解れるとはいっても、
これはどうしようもないところまで解れさせようとすると故意でもない限り、
なかなかこれも気の長い話ではあります。

すこし解れると、解れた糸の部分のみハサミか手で切れば良いのです。
全部切ってしまうと、また一からはじまってしまうので
風情の台無しでもあります。

切りっぱなしの理由は、
水はけが良く、乾かしやすかったというのも
実際あるのですがホントの所は研究者にまかせるとして

個人的な意見としては、
反物なので、都合の良い長さに切り売りして
ちゃっちゃと売りたい人は売って、使う人もパッパと使いたかった。

柄と長さの関係もあったのかもと思います。

切りっぱなしの方が、使いこなすと柔らかさが増し
昔で言うと誤って手などを切ったときの止血などにも役立ちました。

先日NHKの「坂の上の雲」にて
秋吉好古の弟 真之に対する心構え(しつけ)のシーンがあり
雪降る中、急ぎ学校へ向かおうとする真之の下駄の緒が切れる
シーンがありました。その後、男子たるもの遅れるな、裸足でいけ
という流れになって裸足で真之は学校に向かうのですが
そのシーンで、真之が腰の手ぬぐいを切り裂いて、下駄の緒を
修繕しようとしました。

そのように日常の中で何かにすぐに代用できる便利なものでも
あったのだと思います。


弊社でおこなっている解れ止め




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