翌朝のお散歩。
神社でくろぬこ(黒猫)に姿を変えた神様に会う。
オレコ、ちょっと見る。
神社は外から見るとうっそうと茂った木々であやしい雑木林だが、
中は涼しく、木漏れ日のさす、素敵なかんじの小道があるのだ。
オレコはここがお気に入り。
まだ3度目なのにもう道を覚えたの。
この朝のおしっこもうんちも順調。
またお留守番だから、しっかり出すもの出しとこうね。
オレコは猫にほえたりしない。
犬も大好き。おともだちが大好き。
通りすがりの興味があるわんこには、
「くんくんきゅーん」と擦り寄ってみる。
サリーちゃんという13歳の女の子のお友達もできた。
甲斐犬みたいな子なんだけど、サリーちゃんもオレコを好きになってくれたみたい。
オレコは自分よりちょっと小さい子のほうが好き。
サリーちゃんは大きいけど、好きみたいで、オレコが甘えるかんじだった。
でも自分より小さい子への興味の方が強いみたい。
おしっこのあとのにおいをかぐのも好きだけど、
同じ場所でじーっと何分もやるタイプではなくて、
ふんふんふん、くらい。
お付き合いする人間には楽な子だ。
中には“じっくり派”も、いるからね。
イトイ重里さんはこのことを「犬のお手紙」といってた。
なるほど、お手紙を読む時間や、読み方は、人それぞれだもんね。
犬だって、それぞれでいいのだ。