猫の下請けを長いことやっていますと、猫の言うことは大体わかってくるもんなんです。
この方は、「もんくあっか。あっちへ行け」と、言っています。
「おーい待ってくれよ~」と語りかけたのですが、こちらの方は「うるせえや」と言っています。
猫との会話なんていうものは、たいてい、このようなものです。
上の彼らは誰かに面倒を見てもらってる地域猫ですが、ややノラカラーが強いわけです。
夜中に散歩しているとき、よく会うねこがいるのですが、その子も同じように地域猫(耳に避妊マークあり)出身、
が、こちらは人懐こく、見かけたら必ず声をかけて、頭をなでていました。
しばらくみかけないなあ、と思っていたら、あるとき突然現れて、素敵な首輪をプレゼントされていました。
面倒を見てくれる人ができて、屋根のある家にひきとられたのだろうと思います。
昼間にみかけないのは、おそらく昼間は家にいて、夜、飼い主が戻ってきて少し散歩させてもらっているのか。
あるいは夜の仕事の人が昼間一緒に家にいて、夕方出勤のときに一緒に外に出て、夜中に飼い主さんが戻ってくるのを待っている、とか。
ほんとのところ、どうかわかりません。
何かしらの事情があって、夜中にしか会わなくなってしまったのですが、この子が、じっと、高いところから見ているわけです。
飼い主に教えられたのか、そこから動くことはありません。
でもこちらをじっと見ているんです。
結構距離があるんですが、すぐにわかります。なにかこう、視線を感じるんです。
そして目が合うと、にーっと目を細めて「わたしは元気よ」って、話しかけてくれます。
この子がまだひとりで外にいたころ、なかよしだったからかもしれません。
姿を見かけなくなって心配していたころに「どうしたのかなあ」というこちらの気持ちが、伝わったのかもしれないし。
人と同じようにというよりむしろ、人より敏感に、動物も感じたり、考えたり、思いを伝えたかったり、しているみたいです。
多くのどうぶつたちと出会って、例外なく、いつも、感じることです。
ちなみに今、うちの犬。
今日は朝から激しい雨が降っているために、そして、
これからカミナリがなるとかいう話で、どうにも外に出れないのだけど、
以前はできていたのに、家でのトイレがまたしなくなってしまったので、
「いつお散歩へ連れて行ってくれるの?ねえねえいつ?」
「はやくしないと、おーちゃんの、うんこ、ばくはつするぞ!」
なんて焦った目でこちらをチラ見しています。
おしっこやうんこを我慢して、眠ってみようとしています。
私は伝えたい。
家にトイレはある。
そして朝からペットシーツもあちこち敷いてある。
ここでしていいんだよ、いやむしろ、できることならしてください。
そうなったからといって、お散歩に行かなくなることはないんだから。
こんな風に嵐みたいな夜に散歩に行って、飛んできた看板にぶつかってけがでもしたら大変でしょう。
・・・と、伝えたいんだが、複雑すぎて、伝わっていないようです。
いま、ハイジさんの能力がほしい。
どうしておうちの中でおトイレやらなくなっちゃったのか(これで2度目)
教えてもらいたいのです、犬に。
それについて、じっくりと、家族で話し合いたいのです。
できることなら、好きな時、「出たい」と思ったときに、おうちでしてくれればいいと思って。
猫のトイレのしつけは楽だったなー。
習性が違うから、仕方ないけども。