ウィーンで学ぶ

---ウィーン医科大学心臓胸部外科
留学日記とその後...---

冬の過ごし方: クリスマス・マルクト

2007年12月23日 | ウィーン
これほど冷えてくると家にこもりたくもなるのだが、
今年は自然とクリスマス・マルクトに足が向いてしまう。

記録的な暖冬の昨年でも、さすがに屋外で長時間過ごすのはこたえた。
プンシュやジャガイモ料理、飾り物などの屋台に格別欲しい商品は見当たらず、
正直それほど好きになれなかった。

ところが今年は違う。まもなくの帰国ということも勿論あるのだが、この氷点下の寒さの中、毎週末出かけている。これが、かなり楽しくなってきている。

ウィーンのクリスマス・マルクトといえば、市庁舎前広場、シェーンブルン宮殿前、マリア・テレジア公園、カールスプラッツ、ウィーン大学(AKH)内、フライユング、シュピッテルベルグ、ベルヴェデーレ宮殿前などだろう。今年は余裕の制覇だ。



赤や金色のマルクトの光と木々の間から、背の高い時計塔が顔を覗かせる市庁舎前。大きなアドベントカレンダーや人の流れが、絵本に出てきそうなクリスマスの風景を醸しだす。


2つの博物館に挟まれたマリア・テレジア公園も、夜間は荘厳な美しさ。


シェーンブルン宮殿前は広い。風が吹き抜けてより寒く感じるのは気のせいだろうか。



カールスプラッツのマルクトは、ちびっ子に人気。動物と触れあったり、ワラで遊んだり、両親はプンシュ片手に子供の世話を焼くことになる。



ウィーン大学(AKH)内は地元の若者で一杯だ。

(氷点下の寒さの中、プンシュを飲みながら雑談を楽しむ若者: 中には震えながら飲んでいる人も)

敷地内には素敵なカフェレストランもあり、寒さしのぎに使える。

(暖房の効いた週末の特設テント内、本店内もテントもほぼ満席)



フライユングは街の中心部にあり、周囲の洒落たお店を散策しながら立ち寄るのも楽しい。


ベルベデーレ宮殿前は小規模だが、美しい宮殿と庭を眺めながらプンシュを頂くのもいいだろう。


雨や雪が降る中で傘もささずにプンシュを飲む人達を、無茶するなあと思って眺めていた初めの頃。真夏のテラスならまだ分かるが、真冬でも本当に外が好きなんだなあと。


(オレンジプンシュ:マグカップは各マルクトのオリジナルデザインで気に入れば2ユーロでそのまま持ち帰れる)


今はその人達の気持ちがなんとなく分かる。これこそが冬なんだと、寒いのも楽しくなってくる。荒れた吹雪でなければ自分もやっていけそうだ。時間に制限はあるが。
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