かしょうの絵と雑記

ときどき描いている水彩スケッチや素人仲間の「絵の会」で描いている油絵などを中心に雑記を載せます。

6月ー印象に残った言葉

2008年07月01日 | スケッチ、油絵、写真
 今年も半分終わった。歳をとるとのんびり過ごしているにもかかわらず日時が立つのがはやい。どうも無為にすごす時間が多いためのようだ。反省をこめて、最近、気になった、印象にのこった言葉を記す。

最近印象に残った言葉
<1>「仲間たちよ、畑いじりはあんまりやるな、孫と遊ぶのもいいかげんにしろ」
 これは生協のOB仲間の下山保さんの「9条運動の詩」の1節。60年安保の仲間の集まった「6.14フェスタ」(本来は6・15)で発表したもの。「ジジババ讃歌」から「9条讃歌」まで5節あり、要は60年安保を知っている年寄りに向かっての行動の呼びかけである。9条を気にしながら、3日に1回畑に行き(きゅうりの収穫時期なので)週末は孫と遊び、他の日はカメラやスケッチブックをもってうろうろなので、この詩ーアジ文にはまいった
 この詩の続きー「振り返ってみれば俺たちは、権力の敵に党派の敵、同志の中も敵だらけ。分派闘争で明け暮れて、気ずいてみたらジジイ・ババアー馬鹿げたことはもうやめよう」と連帯を呼び掛けている。
 彼とは同じ大学だが学生時代の運動上の立場はちがっていたようなので、この言葉も大切にし、9条を守るために立場の違う人々の連帯を促進したい。(この「9条運動の詩」は東京都生協連の総会のあとで開催された懇親会で下山さんが配布したA42枚の詩。関心のある方はご連絡を)

<2>「傷ついた生協の信頼は『出資・運営・利用の三位一体』の実現で回復することが必要ではないか」
 この言葉は日本生協連の総会での中村厚労省社会局長の来賓挨拶の一部。中国餃子問題で生協の信頼が傷ついたが、それはコープ商品の安全確保といった対策だけでは回復できない、傷ついたのはコープ商品ではなく生協だという指摘と生協の信頼は「出資・利用・運営」の一体性実現で培われたということへの確信であろう。この言葉に多くの総会参加者が共鳴したのは、その後の発言で分かった。
 感銘したのは外部の方が70年代から80年代にかけての我が国の生協運動の発展の原点について正しく理解し、危機にあたってそれを教訓として述べたことである。それにしても、生協役職員の生協運動史や理念・原則に関する学習・理解は今回の様な事態に直面したときに役立つレベルにあるのだろうか。
<続>

<3>「イカ釣り漁に出られない」「畜産の大パニックの阻止を」――
 これは「言葉」ではなく「重大事態」、原油の値上がりはすべての産業と国民生活に重大な影響をあたえている。私がショックだったのは佐渡漁協のイカ釣り漁休止のニュース。それでなくとも苦しい佐渡の漁民のことを知っていたから。今やマグロの遠洋漁業をふくめ日本の漁業は危機的状況。
 「畜産大パニック阻止」のための訴えの電話をくれたのは生協OBのNさん。彼は畜産の飼料にかかわる仕事をしており、個人的にも深刻のよう。すでに卵の値上げなどが始まっているが、値上げできない畜産分野では生産放棄で秋口には消費者を含めパニックになるのでは--ついては何らかの行動を、という訴え。下山さんは国会へと言い、Nさんはシンポや集会を企画している。
 食糧危機は石油危機と連動しており、農漁民の深刻さは消費者の困難に連動している。日本生協連の総会での多くの代議員の「生協は食糧自給アップのために生産者とともに努力を」という発言はそんな世界的な情勢を反映していた。気になった「言葉」はそんな発言に対し「学習を」という執行部の答弁。3年前に出した日本生協連の農業政策の学習を期待しているのだろうか?かって日本の生協運動は石油危機とパニックのなかで、大衆的な怒りを組織し、消費者運動として役割をはたし、大きく発展した。そんな歴史の学習を。
 
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