幼いころ、春が来たと感じたのは桜の前のコブシの白い花からだった。音痴なので歌は歌えないが北島三郎が歌う”コブシ咲く”の歌詞と一緒に、雪解けあとの北国の山里風景が浮かんでくる。幸い東京の田舎・小平の我が家の近くには立派なコブシの木があり、毎年楽しんでいる。その一つ、徒歩で20分の泉蔵院に行った。小平村は玉川上水が出来て、そこからの用水がひかれ開拓が進んだと言われるが、わが集落の大沼田村が開拓された18世紀半ばに青梅村の寺院から分社して設立されたのが泉蔵院。鐘撞き堂があり、私も転居してしばらくは大晦日には除夜の鐘と甘酒を楽しんだが、最近は月1くらいの散策先になっている。コブシに負けず、白いツバキの花も私のお気に入りだ。
泉蔵院の隣の旧家の屋敷のコブシも、少し離れたところの第十一小学校のコブシものびのびと空に広がっていた。ちなみに我が家の白モクレンはまだつぼみで開花は4,5日後の様子です。。