パステル画ー―母 102歳
10月14日、郷里・佐渡で母が亡くなった。享年103歳。
この絵は昨年、施設で撮った写真をもとに描いた。
写真は実像より若く、元気に写っていたいたが、この絵はさらに若くなった。
パステル画はあまり描かないが、母の肖像には相応しいと思った。
パステルに馴れないだけでなく、母だということで苦戦した。
最初の一枚は「似ていない」「もっと優しい感じに」など家人の批判でボツに。
母は佐渡ヶ島の女学校を出ると東京のJOAK(NHKの前身)で働くなど、
明治の女としては行動的だった。
80歳になって、弟の赴任していたドイツに一人で遊びに行くといったこともした。
母は8人の子供を産み、今も7人が健在で、葬儀に参加した。
戦時中はもちろん戦後も豊かでない暮らしのなか、子育ては大変だった。
90歳代後半になると帰省のたびに、大変だったことなどもいろいろ話を聞かされた。
しかし、親不孝な息子はたまにしか会いに行けなかった。
この絵を居間に飾り、ときどき母の思いで話や小言を聞くことにしようと思う。
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