かしょうの絵と雑記

ときどき描いている水彩スケッチや素人仲間の「絵の会」で描いている油絵などを中心に雑記を載せます。

パステル画ー母の肖像

2011年10月31日 | スケッチ、油絵、写真

      

パステル画ー―母 102歳

 

 

 

 10月14日、郷里・佐渡で母が亡くなった。享年103歳。

この絵は昨年、施設で撮った写真をもとに描いた。

写真は実像より若く、元気に写っていたいたが、この絵はさらに若くなった。

パステル画はあまり描かないが、母の肖像には相応しいと思った。

パステルに馴れないだけでなく、母だということで苦戦した。

最初の一枚は「似ていない」「もっと優しい感じに」など家人の批判でボツに。

 

母は佐渡ヶ島の女学校を出ると東京のJOAK(NHKの前身)で働くなど、

明治の女としては行動的だった。

80歳になって、弟の赴任していたドイツに一人で遊びに行くといったこともした。

母は8人の子供を産み、今も7人が健在で、葬儀に参加した。

戦時中はもちろん戦後も豊かでない暮らしのなか、子育ては大変だった。

90歳代後半になると帰省のたびに、大変だったことなどもいろいろ話を聞かされた。

しかし、親不孝な息子はたまにしか会いに行けなかった。

 

この絵を居間に飾り、ときどき母の思いで話や小言を聞くことにしようと思う。

 

 

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