季節を知る文化が廃れた現代日本では、こんなに暑いのにもう秋なのかと思う人が大半であろう。
これを書いている8月29日時点では二十四節季では処暑という時期に当たり、立秋などとっくに過ぎた秋の2段階目であるが、平地では寒暖差が激しい暑い天気が続きそうある。こんな不安定な天候だからこそ、小さなことから季節を感じることが大切だ。
そして、季節を知るために高原の蕎麦の花をわざわざ見に行かなくても、田んぼの畔に咲くミゾソバの花に目を配れば、僕たちが秋に置き去りにされていることに気付けるだろう…。
こんなことを考えつつ、数日前に発見したマヤランを改めて見るために、雑木林へと出かけた。
生活の全てを菌類に依存している奇妙な植物である。
その後は蚊の猛襲に遭いながら樹液を確認すると、カブトムシのメスとクロカナブンという、
いつもの連中が食事中だった。
蚊の巣窟を後にし、外来種とツル性植物が繁茂する伐採地帯へと向かった。
砂利道沿いは夏の花殻が辺りに散らばり、草本を注視すればすっかりカメムシの季節になっていて、
カメムシやヨコバイたちが一生懸命に草の汁を吸っていた。
ブチヒゲカメムシ
オオヨコバイ
マダラスズ
ヒナバッタ
ヘクソカズラ
ハラビロカマキリ
カスミカメの仲間
ワルナスビ
ツツジグンバイ
センニンソウ
ヒナバッタ
ツユムシ
近所ですらかなり減ったクルマバッタモドキを久々に確認。
産卵に適した砂利地帯が限られていることが要因だろう。
ヤマトアオドウガネ
イボバッタ
ヒシバッタの仲間
ミズヒキ
トキリマメ
チャバネセセリ
ヤマトシジミ
タケニグサ(種)
ジガバチの一種とツルボ