アモーレ・カンターレ・マンジャーレ

自称イタリア人のオヤジが、好きなサッカーやらグルメやら、何でも不定期に気まぐれに書き綴るサイトです。

三遊亭王楽にぎわい道場vol17

2010-04-20 06:24:41 | 落語
三遊亭王楽は定例で横浜にぎわい座で勉強会をやっている。先日もその会があったので出かけてきた。「にぎわい道場」と名付けられた会も今回で第17回という。


 毎回ネタを変えて三席ずつこなしているので、今回で51席となる。なかなか精力的である。といいつつ、開口一番だ。志ん橋の弟子の志ん坊という前座が子ほめをやる。
 うん、ちょっとだけ声が作りすぎな感じはしたが、なかなか面白い。場内がこれだけウケた前座は久しぶりかも・・・

 ということで王楽が登場。一席目は新作の「大人はわかってくれない」だった。落語的な展開だが、ちょっと人情噺的な台詞もあったりして、なかなか面白かった。
 さて、続いて出てきた王楽、何をやるかと思いきや「一文笛」だった。おお、王楽が米朝から教えてもらったというかの名作。

 別の会場で王楽がやったことがあるという話を聞いたことがあるが、小生は初めて聞く機会だった。むむむ、なかなかいい。
 米團治のそれと比べるのはまだつらいかも知れないが、かなりこなれている感じである。やはり、王楽にはこの手の噺が合うのかも・・・

 さて、中入りをはさみ、トリの一席は事前に告知されていた「五人廻し」だ。キャバクラのマクラから軽く入る。おお、なかなか力みがなくいいぞ。
 小生ですら知らない郭の世界だから、若い彼がどれくらいやれるかは期待半分だったが、結論からいくとなかなかいい仕上がりだった。

 この噺は五人のお客の個性を演じ分けるのがポイントであるが、よく演じわけもできていて、なかなかいい感じにできていた
 会の冒頭、志ん朝のDVDを見て打ちのめされたと言っていたが、十分いい出来といえそうだ。もちろん志ん朝に並ぶにはまだ若いのだからして・・・

 このところ、一之輔も聞く機会が増えている小生だが、同い年の王楽とともに個性の違いがなかなか面白い。
 今回、王楽が女子高などでの落語会の話をマクラにしていたが、一之輔も最近よく使っている。しかも、内容がまったく違うのが、いかにも・・・らしい

 これからもともに競い合って伸びていってほしいものだ。
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