レコード収納にエアコンが付いてないものだから、必要な盤は必要に迫られて引っ張り出してきても、暑くて戻しに行く気力がわかないので、仕事部屋の机に積み上がっていく一方。これでここ約1週間分かな。アナログの平積みが盤の健康上ダメなのは承知の上でも、そうか、渋谷・道玄坂の"聖店"「JBS」(Jazz,Blues & Soulの頭文字で、ここのオーディオにはCDやSACDなどのデジタル・プレーヤーがない)でもっと凄い美景を見慣れてきたせいなのか、なんだかいい雰囲気じゃないかいと。CDプラケースの山に、こういう可愛げはないものね。そんな中、2年ぶりかに「100% Pure LP」のビル・エヴァンスをJICO針のV-15typeⅣで聴いたのをはずみに、さっきまでオーディオの接点掃除に励んだ。インターコネクト系や電ケをくまなく済ませて効能を確認後、最後に室内の分電盤からEE/F-S2.6で直結したコンセントをしつこくもてなすと、さすが電流の最上流こそ命の源だ、音楽の生気が上向きに活気づくのは毎度ながら感動的。そこで思うところは、車好きなら最低月に一度は洗車するだろう、大汗かいて帰還したら風呂かシャワーに入りたくなるだろう、超個人的にはラードたっぷりの炒飯を完食すると、歯磨きしたくてどうしようもなくなる、など、こうした自然発生的欲求をオーディオにもアダプトできれば、ウチ程度の一般平民レベルでも、音楽と音を楽しく礼賛できる門構えの基礎ができることになる、と思うわけだ。今、A面だけ聴きおえたのは『モーフ・ザ・キャット/ドナルド・フェイゲン』の180g Vinyle2枚組。いつぞやの繰り返しになるが、これのエレベ重低音の唸りは、96kHz/24bitのハイレゾも太刀打ちできない。その次に、Speakers Cornerが180gでリイシューした『キャント・バイ・ア・スリル/スティーリー・ダン』。ややハイがきつい分、国内盤より華やかなところを楽しんだところで、さてこれでかれこれ1時間余は、球式のフォノイコが準備運動終了。客人待ちの小一時間をMFSLの『スケッチ・オブ・スペイン/マイルス』で行くことにした。以上、昨日のことでした。