保護活動に興味を持ってくれて
始められる方もいると思うので
【雑記】カテゴリーで
少しずつコツや注意点を書いていきたいと思います。
猫を保護したら
まずは病院。
色々他の猫に移るものを持っていることがあるので
病院で検査してもらうまでは
他の猫と一緒にしない方が無難。
ケージ隔離だけでは
不十分な場合もあるので
出来れば部屋を分けるとか
無理な場合はビニールで囲うかした方がいいです。
保護したばかりの時に
よくある症例。
(猫風邪とお腹の虫以外)
★耳ダニ
よくいます。
外猫生活長い子とか
多頭飼いの家出身の子も多いです。
耳の中をのぞいた時に
黒っぽくなっていたら
高確率でいます。
耳ダニが活発に動いていると
黒い汚れがどんどん増えて
黒いカスが耳からこぼれる程に。
(カス=ダニの糞)
これを放置すると
治療に時間がかかったり
難聴になったり
掻きむしって耳が変形したりします。
多頭の場合は
猫同士移る可能性が高いです。
1匹耳ダニだったら
みんなチェックしてください。
駆虫薬、耳洗浄、綿棒で耳掃除等…で対処。
耳を痒がっている時は
マラセチアの可能性もあります。
(→千代丸とマラセチア)
★真菌
要するにカビです。
人間でいうところの水虫です。
元気な子には移りにくいですが
少し体が弱っている時は
移りやすいです。
ハゲます。
そしてハゲた部分の皮膚が
ちょっとカサついた感じになります。
耳
目の上
口や喉回り
指先や指の間
等々
毛が薄めの所に菌が出やすいです。
猫同士移ります。
ちなみに
人間にも同様、
免疫落ちている時は移ります。
赤い痣ができて超痒いらしいです。
(私は移った事ないですが)
飲み薬、塗り薬、シャンプーで対処。
程度が酷い時であれば薬湯もいいです。
シャンプーはなんでもいいわけでは無く
真菌対応のシャンプーで。
(コラージュフルフルとかマラセブあたりかな)
猫の真菌の患部を触ったあと
そのまま他の猫を触ると
手を仲介して移ったりもするので
かならず石鹸で手を洗います。
真菌の子が使った布物も仲介するので
布は極力使わせないか
使ったものは洗濯をしっかりします。
真菌は舐めてかかると
痛い目に合うので
早めにしっかりケアを~。
稀なケースだと思いますが
預かり猫の歳三が
恐らく傷口から真菌が体内に侵入し
皮膚が腐っていたということで
患部を切り取って縫ったことがありました。
(→歳三の真菌)
怪我と真菌を共に患ってるときは
そういった事も含めお気をつけください。
★ノミ・ダニ・マダニ・シラミ
北海道はノミダニが少ないのか
あまり私は見たことはありません。
駆虫薬やノミ取りブラシで対処。
あまり数が多い時は
バスタブの中にケージを設置すると
脱走するノミが少なくて
よいそうです。
気を付けるのはマダニ。
これは何度か見たことがあります。
毛の中にあるので
触らないと分からないことが多いです。
イボかカサブタかな?って感じです。
マダニだった場合は
取るのにコツがいるので
下手に取ると失敗して拗らせる可能性も。
素人は手を出さず
すみやかに病院に連れて行きましょう。
シラミは
ぱっと見フケのようですが
黒っぽい毛の子であれば
よく見ると動いているのがわかるそうです。
駆虫薬でやっつけた後
シャンプー…
なんですが
シャンプーでもしらみの死骸を落とすのみで
卵は毛にへばりついてて落ちません。
卵も駆虫薬で死にますが
へばり付いている卵が気になる場合は
ちょこちょこハサミで毛をカットするか
病院で丸刈りです。
使った布ものは
潔く捨てましょう。
(捨ててもいい安いものを使いましょう)
マダニは草むらなどで付くことが多いですが
その他は
餌やりさんが外猫の為にと
簡易寝床を作った際に
中に敷く古い布で媒介されるのか
囲っているタイプの
餌やり場の猫に付いていることが多い気がします。
あとは
例え家猫でも
『汚部屋』の場合も付いてる時あります(^^;
あくまで私の周りは…ですが~。
その他も色々ありますが
保護ボラやっていて特によく聞くものを書いてみました。
保護活動に興味を持ってくれて
始められる方もいると思うので
【雑記】カテゴリーで
少しずつコツや注意点を書いていきたいと思います。
猫を保護したら
病院で初期検査。
いろいろ移るものもあるので
先住さんがいない場合は急ぎませんが
いる場合はは出来るだけ早めにしたほうが
安心です。
私がだいたい診てもらってるものは
・検便(お腹の状態)
・耳の状態(耳ダニ等)
・歯の状態(歯石等)
・皮膚の状態(ダニやシラミや真菌等)
・抗体検査(エイズ&白血病)
・血液検査(3歳以上、もしくは環境の悪い場所にいた子は特に)
です。
その他は必要に応じて。
この中で、
まず検便について。
主によく出るのは回虫。
野良はほぼみんな回虫持ちだと思って良し。
家出身の子でも
半外で飼ってたり
外から拾ってきた子を
検査せずにそのまま飼ってる場合もあるので
わりと出てくる率があるし、
保健所内で移っている可能性も
無きにしも非ず。
回虫を含め
虫の種類としては
私の知ってる範囲では
・回虫(輪ゴムみたい)
・条虫(お米粒みたい→長いけど千切れて出てくる)
・マンソン(ホタテのひもみたい)
・鉤虫(回虫より短いやつ)
・コクシジウム(肉眼では見えない)
・トリコモナス(肉眼では見えない)
・ジアルジア(肉眼では見えない)
→こちらを参照(写真付き)
上記サイトに載ってないものは
調べてみてください。
その他も色々マニアックなものもあると思います。
虫によって
駆虫の薬や
消毒の仕方が違ったりします。
猫同士しか移らないものもあれば
犬や鳥や人に移るものもあります。
分からないものは
その都度調べたり
病院で指示を受けてください。
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猫が緊張状態の時は
虫が直ぐ出ない事もあります。
腸のひだひだの間に
卵や原虫が隠れていて
数週間~数か月後に
急に出てくる場合があります。
あと
病院によっては
検便が苦手だったり、
原虫レベルのものを見逃す&見間違うことがあります。
(特に野良や多頭崩壊系の臨床経験のあまりないインテリな病院は)
念のため
一度虫無しと結果が出た後も
10日間~1か月間ほど空けて
2~3回は検便した方が無難です。
譲渡する時も、
また虫が出る可能性が0ではない事を
一言伝えた方がいいかと思います。
場合によっては
5回以上再発したこともあるし
1年経ってから出た例もあるので
検便は安いですし
気が向いた時に検便をしてみるのがおススメです。
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消毒は
私の場合はですが
キッチンハイターなどを薄めた
塩素消毒。
買えるなら
次亜塩素酸水を購入。
ペットの口に入っても安心。
(楽天などで買えます)
熱湯消毒。
スチームクリーナー等。
熱湯消毒は虫によってですが。
(主にコクシ)
できる方は念のためやった方がいいかも。
虫が落ちるまでの間は
トイレの砂は毎日そう取り換え。
トイレの容器は毎日消毒。
(便をした毎にだと尚良し)
※トイレ容器に新聞紙を敷いたり袋などでカバーをして
カバーごと砂をマルっと捨てるやり方もあります。
ケージ内も消毒。
砂が飛び散った
周りの床も消毒。
トイレスコップも
他のトイレと使いまわしせず。
布や猫ベッドなども消毒した方がいいので
面倒だと思う方は
虫が落ちきるまでは
使い捨てにできる古タオルなどだと
いいと思います。
ここまでやらなくても
落ちたりしますが
きっちりやると
やはり落ちるのが早いです。
保護活動に興味を持ってくれて
始められる方もいると思うので
【雑記】カテゴリーで
少しずつコツや注意点を書いていきたいと思います。
猫を保護したら…
先住さんがいる場合は
先ずは隔離期間が必要になります。
隔離の理由はいろいろありますが
一番怖いのが
(↑詳しくはリンク先へ)
普通の消毒では死滅しません。
特殊な消毒か
触れたものは全部捨てるなど。
下手すればリフォームで対応せねばなりません。
なので、
私は消毒のしやすい
お風呂場にいつも隔離しています。
パルボの潜伏期間は
長くて14日間。
被害を最小限におさめるために
2週間の隔離期間があると
安心です。
保護活動をしている場合は
「パルボを出した家」として
他の保護猫も譲渡しにくくなります。
死滅しにくいので
ウィルスを仲介する可能性もあるからです。
滅多に当たることは無いと言えば無いけど
保護活動をしていると
可能性は常にあるので
気を付けるに越したことはありません。
今は保健所でも
殺処分を最小限に抑えようと
パルボが出ても様子を見てくれていますが
少し前までは
保健所でパルボ発症した子が1匹でもいた場合
保健所内の全頭が殺処分されていました。
それほど怖いのです。
愛護団体の施設で
「連絡無しに急に猫連れてこないでください」と
注意しているのも
感染症が怖いからです。
病院へ行く際も
先に電話で「保護したての子です」と一言あると
いいかと思います。
(病院によっては、パルボを警戒して受け付けないところもあるし、車内待機をお願いされることもあります。待合室で被害を広げないためです)
見た目元気でも
パルボウィルスを持ってる場合もあります。
保護した時は元気でも
保護から12日目で急に発症した例もあります。
少なくとも2週間経つまでは
パルボの可能性を考慮。
もしもの場合を想定し
周りに移さないように
気を付ける必要があります。
野良でも保健所でもパルボを持ってる可能性はあるし
家(多頭)出身の子から出たこともあります。
ペットショップの子からもです。
保護してる方でも
まだパルボを知らない方もいますし、
これから保護を始められる方、
保健所から引き出して里親になられる方も、
保護した場合は
特に先住さんがいるお家では
気を付けてほしいと思います。