風と光と大地の詩

気まぐれ日記と日々のつぶやき

氷の帝国

2022年02月28日 | 

氷の帝国


凍てつく大地の上に 巨大な闇がのしかかる

鉄の車輪に踏みつぶされる小さな花

コンクリートの壁にうがたれた鋭い眼

弱い心を縛りつけるのは 重い鎖と沈黙の扉

ああ いつになったらこの冷たい夜に

柔らかな春の光が差し込むのか

いつになったら 時代の袋小路に

透き通った風が吹きわたるのか

人と人を隔てる堅いくびきを超えて

人と人が手を取り合う世界は

遠い遠い夢なのか


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