冬の夜空に瞬く小さな星の
風に吹き消されそうなかすかな光
無限の彼方のあるかなきかのともしび
ガラスのように砕かれた人生の破片
かき消された何千何万の叫び
名前をなくした何千何万の肖像
石を積んで街をつくり
石を崩して街を壊すその繰り返し
神と神との矛盾律をめぐる果てしない戦い
爪と歯が石つぶてになり刀になり鉄砲になり爆弾になって
憎しみと憎しみと憎しみと憎しみと憎しみと
憎しみがぶつかり合い
絶望のように重い闇が地上に降りてくる
悲しみと悲しみと悲しみと悲しみと悲しみと
悲しみが満ちわたり
氷原のような静寂が地を覆う
無人の廃墟の上にも星は輝くのだろうか
冬の夜空に瞬く小さな星の
風に吹き消されそうなかすかな光
無限の彼方のあるかなきかのともしび