君がいない 2019年08月01日 | 詩 君がいない 君だけがいない夏 ひまわりの小径を過ぎて 不意に見失った白い影 胸の奥で見知らぬ鳥が羽ばたく 無限に遠ざかる幼い日の空 暗闇に沈む小さなすべり台 止まったままの石の時計 君の立っていた場所に存在する はげしい空虚に耐えかねて あらゆる方位をさがしても 君はどこにもいない 君がいない 君だけがいない夏 重い夜を吹きぬける風 誰もいない岸に寄せてくる昏い波 壁の前でうちひしがれる花々 永遠に届かない君へのメール « サルスベリの花が満開 | トップ | 朝の詩 »
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