千葉に引っ越した先輩は一緒にカラオケに行くと、よく中島みゆきの歌を歌っていた。ぼくの同級生のやはり千葉の大学に行ったパートナーも中島みゆきのCDをたくさん持っていた。何か千葉と中島みゆきは特別な糸で結ばれているのだろうか。先輩はもともとシングルだし、同級生とパートナーもその後別れてしまった。
一度カラオケで太田裕美の「袋小路」というマイナーな曲を見つけ歌ったことがあるが、聞いていた人はキョトンとした表情だった。「心が風邪をひいた日」というアルバムのタイトルになっている曲もいい曲で、これはカラオケで見たことはない。高校生の頃買ってよく聞いたLPレコードは、今、息子の部屋の押入れにしまいこんである。ターンテーブルのプレーヤーのステレオセットも息子の部屋にあるので、息子がもうすぐ結婚して部屋を出て行ったら、ゆっくり昔のレコードでも聞いてみようかと思う。
先輩もぼくも父親が転勤族で、ぼくは横須賀で生まれてすぐに引っ越したけれど、先輩は中学生くらいまで横須賀にいて、そのかみの中三トリオの一人をよく見たそうだ。
いずれにしろ、今はあまり言わなくなったが、二人ともいわゆる根無し草だ。風の向くまま、水の流れるまま流されて、あるいは流れて、流れついたところで、いっときの根をはるしかない。
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