ある女性整体師の日記

おかげさまで22周年!吉祥寺の「バキバキしない」まじめな整体院 きむらカイロプラクティック・吉祥寺

千葉 考古学の旅2 加曽利貝塚

2023年09月21日 | 旧石器・縄文・弥生・古墳時代の旅

千葉 考古学の旅2

千葉県立中央博物館から車で15分くらい走り、
「加曽利 房の駅」という道の駅です。

 

気になるパンを購入して、店内でいただくことに。

む、かなり好きな和風味。しかし、もちふわパン生地とのマッチングはあと一歩なのか、どうしてもご飯くださーい、と声をあげたくなる。このネギ味噌の出来が素晴らしいので、なんとか生地との架け橋を考えて欲しい。マヨか?チーズか?いや生地のほうか?

ひとのところの商品をあれこれいう某番組の専門家みたいw

 


 

クマのカタチの食パンを買おうか迷ってやめとく。
切ってトーストしたらさぞラブリー。

 

店内もラブリー。


 
 
さすが千葉県。
落花生商品が充実しています。

 
 
そして、

 
とうとう来たぞよ加曽利貝塚。




 
加曽利北貝塚階層断面。
この土のような、カビのような匂いが、私の記憶の深い位置にある小学校の社会科見学の思い出をひっぱりだす。

 
加曽利貝塚は直径130メートルのドーナツ状。
他の貝塚同様、貝殻以外にも縄文人が使った道具や食べたであろう魚や動物の骨が確認されているようだ。
 
加曽利貝塚は世界最大級、日本最大級の貝塚!

貝塚…好きですね、とよく言われます。

貝塚という大きなタイムカプセルに魅了されるのはなぜだろうか。


私たちのゴミはちゃんとピックアップされて、使ったことも食べたことも捨てたこともすぐ忘れるよね。それらのゴミは私たちの目の前から姿を消してしまう便利な社会に生きているからだ。自分の出したゴミが海を漂って、魚やウミガメが飲み込んでいたら嫌だけど。

しかし、貝塚はずっとずっと残っていて、長い間、何かしらを獲ったり、採取して食べ続けてきたことがわかる。確実に生きてたってことがわかる。自然に残った貝の化石とも違う。みんなで指やくちびるで道具で貝をほじほじ食べてたのかなと想像すると、なんともいえなくて、人間臭くていいじゃないでしょうか。

 


森のような公園を歩いている。





公園内の注意書き。



 

まだまだ貝や土器が見つかるの?じゃあ…オラも
と悪い心が芽生えそうになるが、そんな体力や忍耐がアラフィフおばさんにはない。

加曽利貝塚博物館。

無料です。
無人です。



水飲み場が時の形こういうセンスいいと思う。




おお!
この絵のタッチはまさか。


千葉市制100周年記念漫画①~貝塚の守り人 悠久の宝を未来へ~

 

千葉市出身の漫画家である本宮ひろ志氏の監修だそうです。

マンガ大好きな私の心は踊りました。


千葉県内には約1300カ所の遺跡があり、約7割の遺跡で、縄文時代の遺構や遺物が見つかるらしい。
遺跡だらけの県なのだ。



貝塚自体、関東地方が最多で、その中でも千葉県が最多、その中でも千葉市が最多だとは!


ワラビの形みたいな模様の土器。世界の中でも、日本の縄文土器ほど形や装飾が発達した時は無いそうです。





加曽利E式→堀之内式→加曽利B式
の順の新旧関係なのか。

 

お花型の浅鉢、縄文時代、後期。




加曽利貝塚のPR大使、かそりーぬ。


かそりーぬのお仕事は公務員に思わず笑顔。
後日、このあたり出身の通っていたという方に伝えると
かそりーぬのことは全く知らなんだw


異形台付土器は持ちやすそう。
 


ここにもワンコが。



犬も何匹か出土しているのだ。
縄文犬より弥生犬のほうが大きいサイズなんだな。
犬の糞石も見つかるなんて貴重だね。

豊富な種類の貝。



イボキサゴかなり小さい巻貝だが、加曽利貝塚で見つかる貝の85.3%はイボキサゴだ。
ついで6.3%はハマグリ。
ハマグリは食べやすいでしょうね。
では、ちっちゃい巻き貝をどうやって食べていたのだろう。
爪でほじるの無理だ。
ちゅーっと吸ってたのか?割って中身を出していたらもっと粉々だろうし。
わたしはスープのだしに使っていたのではと思うのです。


縄文人の食生活は



わたしよりいろいろなものを食べていたと考えると
何やら羨ましくなってきた。


左下の注口土器にみとれる。



とても上手にできてて、感心。かなり良い状態で発掘されたみたい。


さら坊遺跡の人骨。


さら坊遺跡(さら坊貝塚)は若葉区千城台西にあるとのこと。
肘から手首つまり前腕の骨が発達した30代女性であると。
腕には貝輪をつけていて、頭部は二、三重に深鉢が被せられている。
座って手仕事をよくする働き者ウーマンだったのかもしれない。

はまぐりやアサリを大量に採り、それを土器に入れて煮た上で、中身だけを取り出し、日に干して加工していたことが発掘調査によってわかっている、
と書いてある国語の教科書も。
保存食も発明されていたのか。

お土産に、



欲しい!
が、なんと小銭がない。
だんなも持っていないと。
ぐああxっ!
買えないと思うとさらに悔しい。


トイレはここを出で、隣にある「かそりえ」という休憩所にあるが、
とーってもキレイにしてある。感謝!

そういえば、縄文時代のトイレってどんなだったのだろう。
以前、人工的に水を流していた跡をどこかで見たけど、はてさて?
集団生活になって、貝塚のようにゴミも一定の位置にまとめるくらいだから、おそらく存在したのだろう。
糞の化石は人間に限らず発掘されているが、スピーディーに分解するはずだから、なかなか残らないでしょうね。
今後はそのあたりも調べて、行ってみたいと思います。

では、今回はこのへんで!
千葉LOVE

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千葉県 考古学の旅1 千葉県立中央博物館

2023年09月15日 | 旧石器・縄文・弥生・古墳時代の旅

2023年9月初旬の平日。

今回は、私が小学校高学年の時に社会科見学で行った加曽利貝塚をメインに千葉にやってきました。

前日は幕張のアパホテルに泊まって
いざ出発。

空は晴れて、雲が動いています。駐車場に車を停めます。
3時間まで300円 とかだったかな。
おもての時計は壊れて止まってまちがった時間を指しています。


 

ここが千葉県立中央博物館。

チバニアン期の古生物、やってますなう。


 

とにかく立派な博物館です。

大人800円の価値はあります。

 



 

房総の大地の成り立ちを展示してあります。主に富士山や箱根火山から西風で運ばれてきたものですが、火山灰層の中には九州の火山から飛んできたものもあります。

 


房総半島では、現在でも大地が激しく隆起しており、また大地を作る地層が柔らかいので、このように川の動きが活発なのです。

潮汐、房総の海面では最大170センチ上げ下げする、と。




んー、そういえば数年前、小湊の海岸に荷物を置いてランチしに行ったら、あやうく全ての荷物が流されそうになった記憶がある。優しい観光客が少し高いところに移動しておいてくれなかったら、どうなってたことか。

The Chibanian Age「チバニアン期」とは
地球の歴史の中で77万4千年前から12万9千年前までを示す時代名称です。



上総丘陵の市原市i通の地層が、2020年1月に日本初の GSSP(国際境果機式層断面とポイント:ある時代の始まりを示す世界基準となる地層)に認定されたことから、千葉県にちなんで命名されました。
ニュースで知ってはいたけど、これ素晴らしいことだわ。












プレートテクトニクス地球儀。

地球の表層にある10数枚のプレート(岩盤)ごとに色分けしてある。
これらのプレートが押し合いへし合いしてるから、境界線では地震や火山噴火が多発するのか。
日本列島は境界線だらけであることが視覚的に良くわかる。

 


「房総の生物」の部屋はかなり凝っていた。

考古学の視点からはズレるかもしれないけど、この房総の地の歴史を考えるためには、人間以外の生き物のことも頭に入れておくほうがいいでしょう。
 




給湯室じゃないよ。展示物だよ。
こんな展示物初めて見た。リアリティを追求してる。




マッコウクジラの大きさハンパないなぁ。
房総半島周辺にはクジラの種類も多く、その数は全国最多の35種ですと!世界で見られる約90種のクジラのうちと考えると、房総の海には色々なクジラが来てくれるのか。



昆虫もたくさん展示してある。
動物の約4分の3を占めると言われている。昆虫。虫は今後の飢餓問題を解決する立役者になるだろうか。






ネズミのチュー太郎。
最近、神田川沿いの道路で車にひかれて星になっているネズミをよく出勤途中に見るのだが、こうして標本を見るとうまく共生していければ…となんとなく思う。








個人的にカメが大好き。
骨だけでも顔がかわいく見える。




カメの骨格模型をこのアングルでおいてくれるセンスもいい。
ゼンマイじかけで動きそうなつくりw
ヘビの骨格模型は美しすぎて見とれた。



きゅうにイワシが食べたくなった。
わたしは梅煮が好き。



「房総の歴史」の展示。
千葉市有吉北貝塚。




房総半島に人が住み始めたのは、わかっている限り、今から40,000年前の地層から石器が見つかっているそうです。



縄文時代のイルカ漁の様子。
館山市ではどんなふうにイルカを食べていたのだろうか。漁の歴史はとても古いとあらためて思う。




千葉市緑区にある有吉南貝塚の集落、
元は竪穴住居であった場所から、頭に深鉢をかぶり、腰に装飾品をつけた人骨が出現しました。
顔?頭?は大事だという考えがあったに違いない。
深鉢をかぶったものの取れなくなってさぁ大変!なんてわけじゃないだろうけど、
ごめん、どうしてもそんな想像をしてしまう。



成田市新美川面遺跡。
ヤマトシジミを消費していた貝塚があったようだ。シジミのお味噌汁は大好き。


千葉県でもたくさんの土器が各地から見つかっているんだな。


山武市の古墳群。



数年前に山武市の蓮沼ウォーターガーデンへ行った。
すぐ近くのペンションに一泊して、楽しかったなぁ。


遺跡をながめてると、古墳時代あたりから、弥生時代以上に、
どうだ、すごいだろ!感がいなめない。
人間のエゴといいますか、何というか・・・。

房総の清水寺?笠森寺城南町の観音堂は、京都の清水寺によく似ていて、ともに安土桃山時代に建てられたそうです。



余談ですが、旅行好きなわたしが京都に行ったことがないと言うと、だいたい驚かれる。こうしている今も長女は彼氏と京都旅行へ行ってるらしいけど、まぁ、わたしたちもそのうち。


模型だけど、こういう普段見れないアングルに興味津々!
貝の管がこんなにのびて。。。
この写真、帰って小5の娘に見せたげよっと。



チバニアン期の古生物人気投票やってる。
こういうの楽しい!!



博物館を出たら14時。2時間たっぷりいたんですね、わたし。

物館のお土産売場で買った100%千葉市産どんぐり使用のどんぐりクッキーを車に戻って食す。




本日初めての固形物を口にするからか、やたらしみる美味しさ!
韓国はどんぐりの粉が買えるらしいけど(お菓子に使うのかな?)、もっともーっと、どんぐり商品を手軽に買えたら良い。大昔から食べていたものなら、カラダも嬉しかろう。

 

よし、このあとは加曾利貝塚へ!!










































 
 
 
 
 
 
 
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