ある女性整体師の日記

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新潟県 糸魚川 縄文の旅3

2024年05月08日 | 旧石器・縄文・弥生・古墳時代の旅

新潟県の糸魚川、長者ヶ原考古館のつづきです。

 

縄文時代の長者ヶ原の集落は、海や川が近く、森に囲まれ、湧き水もあった豊かなエリア。
海や姫川までは2.5キロ、10キロ圏内に1500メートル級の高山、
木々に囲まれ、徒歩30~40分で海や川に出られるなら、日が出ているうちに充分食料を持ち帰ることができたのではないかしら。

アシカ、イルカの骨やクリ、ナラ、シイなどの花粉化石が出ているというから、川や海や森の恵みに支えらつつ、ヒスイ加工技術を磨き、繁栄していった集落を想像する。

 

住居入り口の甕と石棒
 
おまじないだろうか。
石棒にあわせて作ったかのような土器。
男女の合体だよね。


出土した石鏃は柄との接着にアスファルトなども用いられた!
福島の遺跡からみつかったアスファルトはたしか新潟から持ち込まれたものだったはず。





 
クリだトチノキだ
サメだカエルだアシカだ
とか
何か当てちゃうんだから
分析する人たちはすごいよ。



野球場をつくるんで
遺跡が見つかるって
「遺跡あるある」なのかなぁ。

常設展示室2へ
 
お、ろ、ゲジゲジだ



しばらく目で追うw
 
色々な玉
 
廊下の奥に
 
顔なしがいる…!
(↑集中力がきれてきている)
 
か、火焔土器に魅かれる…
 
糸魚川の遺跡
 
平地がほんのわずかだとわかる。

磨性石斧のつくりかけも見つかっている。
 
つくりかけが見つかるって、
この集落の最期はどのように終わったのか。お引越?津波や噴火などの災害なら、土砂がかぶっているだろうし。
 
しっかし、長者ヶ原のヒスイ大珠は北海道礼文島、九州種子島にまで渡っているなんて。
 
長者ヶ原でのヒスイ加工は古墳時代中期後半を最後に途絶えてしまうという。
その後、他の地域で続けられたものの、琥珀や水晶などにその座を奪われていく。
宝石にもトレンドがあるのだろう。
現代だとダイヤモンドがありがたがられるのかな。
金などの金属へとひろがっていったということか?
ヒスイ積立なんてものもあっていいかもしれないが。
 
受付のおばさんにフォッサマグナミュージアムへの行き方を聞いたが、あまりわかっていないのか要領を得ない。
慌てて他の職員さんが来て教えてくださった。
 
長者ヶ原縄文館の外に出る。
 

雨がやんだので、今のうちにフォッサマグナミュージアムへ。

雨上がりの木の匂い、鳥のさえずり、いい匂いといい空気。

 
太古の時代にみんなでヒスイ加工を中心に生活を営んでいたことをイメージしながら、木々のあいだを進む。

 
フォッサマグナミュージアムがみえてきた。

 

フォッサマグナは、日本列島が誕生した時の大地の溝だ。

アジア大陸から引きちぎられて、少しずつ今の日本列島が形成されていったのだ。

 

 
不法に割られた大きなヒスイがお出迎え。
 
石ばかり。
 

糸魚川には石の種類がたくさんあることで知られている。

もともと地下深くにあった蛇紋岩が地殻変動によって地下から上がってくる途中、いろいろな石を持ち上げたため、とのことだ。




石、そして石
 




日本列島の地層・岩石は、自本海側が最も古く、太平洋側に向かって新しくなっていくんだって。

石が運ばれるように、長い時間をかけてプレートが動いている。 地球の息づかい、石や岩と共に。

 
お客さんが多くなってきて
あまり写真が撮れない。
 
フォッサマグナを見つけてくれたドイツ人のナウマン博士はドイツ留学中の森鴎外と論争を繰り広げた、とある。

フォッサマグナの範囲
 
オラの住む場所もフォッサマグナでした。
縄文海進よりもっと前も、すでに水びたしだったわけか。

海だったから
魚の化石がね。
 
まわるミュージアム検定
 
これが面白くて、
回転寿司のように

 
問題がまわってきて
選んでとる。
回転寿司コンベヤーを製造する会社がこちらのエリアだったような曖昧な記憶が…。
 
試しに一問挑戦するが、
フォッサマグナは何語か
出だしから間違え、撃沈する。
答えはラテン語。 
「大きな溝」という意味、は覚えていたのに、ぐやじいぃ!
 
ナウマンゾウの歯

 
長野県の遺跡では、糸魚川産の軟玉の局部磨性石斧が見つかっている。
3万年前の旧石器時代である。
 
メキシコ マヤ文明の軟玉製人面型玉に目がいってしまう。
メキシコ、かなり行ってみたい国。

 

フォッサマグナを含む新潟県は、国内の石油・天然ガス生産量の約7割を占め、
全国1位、今も天然ガスが家庭にひかれ、利用されているなんて。

天然ガスはほとんどを輸入に頼っているんだろうけど、日本のそこにも堆積した資源が存在しているんだ、と勉強になった。


 
地すべりで出来た斜面を棚田に。
何度でも何度でも起き上がる人間の強さかな。
 
魅惑の化石コーナー
 

古生代 デボン紀
4.19億年前~3.59億年前

 

 

もーもー、これは美術品でしょう。

いままで化石にほとんど興味がなかったわたしもなかなかここの場所から離れられない。
展示の仕方がよいのか、選び方か。

はて、なんでモロッコ王国が多いんだろう。










なんでも長い時が経過すると石になっちゃうんだ。

地球のほとんどは岩石と鉱物でできている。
みれば惹かれるもの。





石を見すぎてお腹いっぱいになってきたw

元素周期表



わたしが学生の時より、増えている。
早弁して寝てたあの頃よりは
元素への興味は今のほうがある。
縄文時代にハマってから、→地学→石→元素
と好奇心の範囲がひろがったのだ。
でも、さすがにもうお腹ふくれたので、そろそろオイトマします。

謎のオブジェ


方解石



今回のお気に入りストーン。


帰りによんだタクシーの中から、
映画セットのような巨大な茶色い要塞がみえた。
その迫力に思わず見とれていたから、あいにく写真取り損ねたけど、
運転手さんがすぐ近くのなんとか山の石灰でセメントをつくる工場なんですよ
と教えてくれた。

糸魚川観光物産センターに寄り、
車型の柿の種と特大乾燥ぜんまいをお土産に買う。


糸魚川駅到着
ホームから町に別れをつげる。
もう少しポピュラーになってもいいんでないかい?糸魚川。
なんせ、縄文人が暮らした住みやすいところなんだから。



13:48の新幹線に乗って糸魚川をあとにする。
ありがとさん、糸魚川!

後日メモ
数ヶ月後にこの時買ったお値段お高めの干しぜんまいを煮る。
数回茹でこぼして、ぜんまい煮を作った。
国産のぜんまいを食べられる機会なんてなかなかないのだ。
うれしたのし美味しの糸魚川!
 

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