樹種:ジャーマンオーク
■ヴァッケン・オープン・エアー2018
2018年(平成30年)8月1日 水曜日~8月4日 土曜日までの4日間、ドイツ・ハンバーグ近郊のWacken(バッケン)という小さな町に、巨大なイベントが毎年行われています。W:O:A ヴァッケン・オン・エアという今年で29回目を迎える「メタルロック」の世界で一番大きな祭典だそうです。1日7~8万人、のべ30万人が来場します。この一週間、町はメタル一色となり、地元の人々もその対応に参加し、町あげての巨大イベントとなっています。
ヴァッケン編 ~その2~
イベント会場に到着し、関係者用駐車場に車を駐め、そこから荷物をカービングエリアまで運搬しなくてはならない。1~2キロほどあるため、手作業では無理である。前日に会場入りできていれば自家用車でも搬入できたようなのだが、1日遅れて当日になってしまったため搬入はスタッフのトラックを手配してもらうことになった。そのピックアップトラックで2往復し、何とか搬入できた。1日目は既に夕方だったため、2日目からの準備だけして宿舎に向かうことになった。
その前にさっそく関係者用食堂で夕食をいただく。何とこんな会場にもVEGAN用メニューが!たったの1品であったが、あるだけマシか!
(大豆ミート詰めパプリカ ケチャップ煮)
宿は主催者が用意してくれたホームステイのようなアパート。フロリアン氏と我々、そして先に入っていたシャキご家族。シャキ氏は2年前のフロリアン氏主催のイベントで会っているチェンソーアーティスト。このヴァッケンには常連のようだ。アパートにはトイレ・シャワールーム・洗面所を兼ねた部屋が1つしかなく、お互い気を使いながらの使用なので少しだけストレスが。でも会場キャンプ組よりははるかにマシ。(イベント自体を楽しむのであればキャンプが逆に楽しいだろう)
部屋は屋根下で、直射日光の残熱でとても暑いので窓を開ける。窓には網戸がついていない。この夜、近くの養豚場から臭ってくる悪臭と蚊の奇襲によってなかなか眠れなかった。
2日目 8月2日 木曜日 快晴 とても暑い日
昨日より来場客も増えている。とにかく凄い。徐々に我々が置かれている会場が理解できてきた。もともとヴァッケンのメインであるメタルバンドのステージは会場内に複数あり、我々がカービングする「ビレッジ」にも小さいステージが1つある。その「ビレッジ」とは別に「プラザ」「メタルマーケット」「インフィールド(メインステージ)」「センター」「ビアガーデン」「レッドクロス(救急)」などに別れている。レッドクロスも大きく、そんなに倒れる人がいるんだ~っと驚かされるが、これだけ人が居て暑ければ、これぐらいの体制は必要であろう。
「ビレッジ」は特にアートや特殊なお店、映画のセットみたいな演出が施され、音楽とは違った世界観を出す「村」なのだ。メタルの世界観を物理的に見せるというのか・・・。表現が難しい。
朝、イベント開場前の時間に関係者用食堂(朝食会場)に行き、最低限の食事をとる。良く見ると既に来年の案内バナーまで張られている。凄いな~っと関心する。今までいろいろ携わったイベントで来年の予告までするイベントは私が知る中では皆無だ。それほどまでにこのヴァッケンは「凄い」の一言!
もう一つはこの食堂にはハイスピードWi-Fiが備わっており、ドイツに来て一番快適なネット環境であった。しかし食事時間は早く済ませなくてはいけないので、結局最低限しか事務が進まない。
朝食を済ませ、ビレッジへ。まだ開場していないのでスタッフしかいない会場はただただ広い。
雨が降らず乾燥している会場には水まきカーが走り回る。その水はスタッフにも容赦なく襲いかかり、水浸しになるので逃げなくてはならない。メインゲートも巨大だ。ふと来場者用キャンプサイトを見ると、これまた一面車とテント、人、人、人。
カービングのブースをそれなりにセットアップし、いよいよカービングスタート。
恐い感じの観客から見られながら販売用小さめ作品を公開彫刻。
イーグル、ウルフ、刀(写真無・5分カービング品)、注文品のペンギンを1日で彫った。
丁度、ペンギンを彫っている時、背中側にもの凄い音と同時に熱波の衝撃を受けた。一瞬「テロだ!」っと頭をよぎり「ここで死ぬのか!」と思ったら、前のステージでファイヤーショウがはじまったようだ。もの凄い音と熱。何度聞いても驚く。心臓に悪い。
<続く>
2018年(平成30年)8月1日 水曜日~8月4日 土曜日までの4日間、ドイツ・ハンバーグ近郊のWacken(バッケン)という小さな町に、巨大なイベントが毎年行われています。W:O:A ヴァッケン・オン・エアという今年で29回目を迎える「メタルロック」の世界で一番大きな祭典だそうです。1日7~8万人、のべ30万人が来場します。この一週間、町はメタル一色となり、地元の人々もその対応に参加し、町あげての巨大イベントとなっています。
ヴァッケン編 ~その2~
イベント会場に到着し、関係者用駐車場に車を駐め、そこから荷物をカービングエリアまで運搬しなくてはならない。1~2キロほどあるため、手作業では無理である。前日に会場入りできていれば自家用車でも搬入できたようなのだが、1日遅れて当日になってしまったため搬入はスタッフのトラックを手配してもらうことになった。そのピックアップトラックで2往復し、何とか搬入できた。1日目は既に夕方だったため、2日目からの準備だけして宿舎に向かうことになった。
その前にさっそく関係者用食堂で夕食をいただく。何とこんな会場にもVEGAN用メニューが!たったの1品であったが、あるだけマシか!
(大豆ミート詰めパプリカ ケチャップ煮)
宿は主催者が用意してくれたホームステイのようなアパート。フロリアン氏と我々、そして先に入っていたシャキご家族。シャキ氏は2年前のフロリアン氏主催のイベントで会っているチェンソーアーティスト。このヴァッケンには常連のようだ。アパートにはトイレ・シャワールーム・洗面所を兼ねた部屋が1つしかなく、お互い気を使いながらの使用なので少しだけストレスが。でも会場キャンプ組よりははるかにマシ。(イベント自体を楽しむのであればキャンプが逆に楽しいだろう)
部屋は屋根下で、直射日光の残熱でとても暑いので窓を開ける。窓には網戸がついていない。この夜、近くの養豚場から臭ってくる悪臭と蚊の奇襲によってなかなか眠れなかった。
2日目 8月2日 木曜日 快晴 とても暑い日
昨日より来場客も増えている。とにかく凄い。徐々に我々が置かれている会場が理解できてきた。もともとヴァッケンのメインであるメタルバンドのステージは会場内に複数あり、我々がカービングする「ビレッジ」にも小さいステージが1つある。その「ビレッジ」とは別に「プラザ」「メタルマーケット」「インフィールド(メインステージ)」「センター」「ビアガーデン」「レッドクロス(救急)」などに別れている。レッドクロスも大きく、そんなに倒れる人がいるんだ~っと驚かされるが、これだけ人が居て暑ければ、これぐらいの体制は必要であろう。
「ビレッジ」は特にアートや特殊なお店、映画のセットみたいな演出が施され、音楽とは違った世界観を出す「村」なのだ。メタルの世界観を物理的に見せるというのか・・・。表現が難しい。
朝、イベント開場前の時間に関係者用食堂(朝食会場)に行き、最低限の食事をとる。良く見ると既に来年の案内バナーまで張られている。凄いな~っと関心する。今までいろいろ携わったイベントで来年の予告までするイベントは私が知る中では皆無だ。それほどまでにこのヴァッケンは「凄い」の一言!
もう一つはこの食堂にはハイスピードWi-Fiが備わっており、ドイツに来て一番快適なネット環境であった。しかし食事時間は早く済ませなくてはいけないので、結局最低限しか事務が進まない。
朝食を済ませ、ビレッジへ。まだ開場していないのでスタッフしかいない会場はただただ広い。
雨が降らず乾燥している会場には水まきカーが走り回る。その水はスタッフにも容赦なく襲いかかり、水浸しになるので逃げなくてはならない。メインゲートも巨大だ。ふと来場者用キャンプサイトを見ると、これまた一面車とテント、人、人、人。
カービングのブースをそれなりにセットアップし、いよいよカービングスタート。
恐い感じの観客から見られながら販売用小さめ作品を公開彫刻。
イーグル、ウルフ、刀(写真無・5分カービング品)、注文品のペンギンを1日で彫った。
丁度、ペンギンを彫っている時、背中側にもの凄い音と同時に熱波の衝撃を受けた。一瞬「テロだ!」っと頭をよぎり「ここで死ぬのか!」と思ったら、前のステージでファイヤーショウがはじまったようだ。もの凄い音と熱。何度聞いても驚く。心臓に悪い。
<続く>