今日は、一人で初めてちゃんとした授業をしました。
これまで、日本の国の紹介や折り紙の授業は一人でさせてもらったけれど、
算数は担任の先生が教えていたので、私は個別に教えるという役割でした。
なので、今日は算数の授業デビュー。
3年生に、分数の導入を教えました。3年生のイザベルという先生は、50代の先生で、もう30年以上仕事をしています。バリバリのベテランなのに、「ぜひ日本の教え方を教えてちょうだい!指導案を書いてきてちょうだい!」とやる気マンマン。
彼女はいつも、自分のお金で子ども達へプリントをコピーしています。ボリビアの学校にはコピー機は、ありません。
ちなみに、30年以上続けている先生の給料は、たったの2万円ちょっと。
いくら物価が安いといっても、先生という職業はとても安い給料なのです。
だからほとんどの先生たちは、仕事のかけもちをしています。
こっちも、そんな熱意のある先生に応えなくてはと意気込んで、商店街に行き色画用紙や模造紙を買い、黒板に貼る教材を作ったはいいのですが、スペイン語で指導案がうまく書けない・・。
「1を4つにわけた一つ分を・・・」って頭がグルグル回り、全くスペイン語で教える難しさを、いまさらながら痛感したのでした。
でも何より嬉しかったのは、前に立って授業ができること。
担任ではないけれど、授業ができる喜び。
日本であたりまえだったことに、感謝。
みんなで学ぶって、楽しい!
スペイン語のフォローを担任の先生にしてもらいつつ、みんなよくがんばってくれました。
授業の後、みんなで拍手。
「ケイコ、とっても幸せそうな顔をしていたわよ。勉強になったわ。」と、ベテランイザベル先生からお言葉をいただきました。
とんでもない、へたなスペイン語で教えた私にそんなことを言ってくれるなんて、先生の心に感動しました。イザベル先生、次もがんばります!!
国は違えども、心というか人柄というか
そういうものは、言葉を越えて、伝わるものがあります。
だからここに来て、ますます人の温かさとか、人の冷たさに敏感になります。
自分も、人との関わりの中で自分自身が鏡のように映し出されます。
どんな時でも、どんな人にも、温かい人でありたい、そうなりたいなと感じています。
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