子どもたちを体罰から守る啓発を行っている団体が、小学校に話をしに来てく
れました。
ボリビアでは、父親が子どもに体罰を加えるというケースが多く、うちの学校
でも亡くなった校長先生が学校に親を呼んで、説教をしている姿をよく見かけ
ました。
「なぜ警察に言わないの?」とたずねたとき、「父親が警察官だからよ」と言
う返事に言葉がつまったのを覚えています。
子どもが家で体罰を受けていても、誰かに言うとお母さんも体罰を受けること
になるので、表に出ないままになっています。
子どもたちも熱心に聴いていました。ある男の子は、以前お父さんが暴力を
ふるっていたのでお母さんと家を出たと打ち明けました。
親(保護者)が子どもを育てている間、どんなかたちであれ、子どもが暴力をふるわれたり、むごい扱いなどを受けたりすることがないように、国は子どもを守らなければなりません。
「ユニセフ子どもの権利条約第19条 虐待・放任からの保護」より
ボリビアは、1990年6月26日にこの権利条約に批准しています。
弱い立場の者を守ってあげられるのは、まず身近にいる人々ではないでしょう
か。
さて、やっっと移動禁止が解除になりました。
大陸横断道路は、大統領が建設を凍結すると発表したことで、事態はひとまず
収まりました。
権利を掲げたインディヘナの行動は、人々の関心を集め、国を動かしました。
人は、現実に直面したとき、知性がいかに不十分であるかということをはっき
りと知覚するに足るだけの知性は、与えられているものです。
それでも、永遠なるものに関心を抱くのがいちばんいいでしょう。
というのは、それのみが、人間社会に平和と平穏を回復させる精神の源だから
です。―アインシュタイン