2011年8月、岩手県大槌町の海岸。
津波で流された家々。瓦礫が撤去された跡には、もう何もない。
海も町も、ただ静けさだけが漂っている。
そこに咲く一輪の花があった。きっとヒルガオだろう。
ハマヒルガオというのかもしれない。
ヒルガオの花言葉は、「絆」。
その言葉を象徴するように、日本全国からたくさんのボランティアが集まっている。
日本の老若男女、まだまだ捨てたもんじゃない。
自然も人も、いまを必死に生きようとしている。
自分にとっての「生きる」ということ。
それは与えられた環境の中で喜びや楽しみを「見つける」ということ。
それは日々の小さな変化に「気づく」ということ。
それは人のためにひたむきに「働く」ということ。
それは人を「愛する」ということ。
それは命を、平和を「尊ぶ」ということ。
それはとても「有り難い」こと。
こんなことを感じながらも、今年はどうにもならないこと、悲しいことも多かった。
反省を繰り返しながら、必死に前に進み続けた。
それでも笑顔だけは心がけた。
今年も終わる。
いつも静かに見守ってくれている家族、ありがとう。
日本で応援してくれている人に感謝。
みなさんにとって2012年が希望の年となりますように。
よいお年をお迎えください。