その日、私は心身とも疲労困憊していた。
会社の後輩が寿退社で送別会に参加したが気分がすぐれず、
一杯目のビールを飲んだとき嘔吐を感じた。
胸がつかえる気分の悪さを感じ、幹事の係に断り店を出た。
早く帰ってベッドに潜りたい。
足早に帰宅して玄関の鍵を開けた。
部屋の中は無音の空気が流れていた。
「ユリただいま・・・」
返事がない。私はリビングに向かった。
ドアを開けると、田島が裸で立っていた。
ユリは、タオルケットで自分の体を包んでいる。
「お帰り、早かったね。今ユリを風呂に入れてあげようと思っていたんだよ」
田島は冷静さを装っているように見えたのは私の憶測だろうか?
ユリは一点を凝視している。私はありえない想像に首を振る。
ありえないことだ。ありえないことだ。
今、風呂場に行ってお風呂のお湯が溜めてあれば田島の言動はほんとのことだ。
しかし確かめる勇気がなかった。
田島との関係が変わっていくことがこわかった。
その時の私は母ではなく女だった。
田島をまだ信じていたのだ。
何故ならその夜も私を抱いたのだから。
まさか、まさか、娘を抱いた夜に母である私を抱く想像を誰ができようか。
しかし、日を追うごとに疑惑は膨らんでいった。
そういえば・・・私はかつてのある光景を思いだした。
夕食後、リビングでテレビを見ている時だった。
キッチンで食器を洗っている時、リビングに視線を移した。
ユリは田島の胡坐をかいた囲いの中でテレビを見ていた。
それはまるで、すっぽりとユリを抱いているような光景だった。
私は悪寒が走った。もしかしたらという疑念が強く芽生える。
確かめなければならない。
どれほど恐ろしい事実が待っていようとも、
残酷な真実を受け止めなければならない。
もし、私の想像が想像ではなく、真実だとしたら・・・・
その時、3人の人生の色は変わる。確かめなければならない。
決行は早い方がいい。私はある計画を考えた。
それは、震える程に恐ろしい決断だけど、
その方法でしか事実を証明することはできなのだから。
続く・・・
会社の後輩が寿退社で送別会に参加したが気分がすぐれず、
一杯目のビールを飲んだとき嘔吐を感じた。
胸がつかえる気分の悪さを感じ、幹事の係に断り店を出た。
早く帰ってベッドに潜りたい。
足早に帰宅して玄関の鍵を開けた。
部屋の中は無音の空気が流れていた。
「ユリただいま・・・」
返事がない。私はリビングに向かった。
ドアを開けると、田島が裸で立っていた。
ユリは、タオルケットで自分の体を包んでいる。
「お帰り、早かったね。今ユリを風呂に入れてあげようと思っていたんだよ」
田島は冷静さを装っているように見えたのは私の憶測だろうか?
ユリは一点を凝視している。私はありえない想像に首を振る。
ありえないことだ。ありえないことだ。
今、風呂場に行ってお風呂のお湯が溜めてあれば田島の言動はほんとのことだ。
しかし確かめる勇気がなかった。
田島との関係が変わっていくことがこわかった。
その時の私は母ではなく女だった。
田島をまだ信じていたのだ。
何故ならその夜も私を抱いたのだから。
まさか、まさか、娘を抱いた夜に母である私を抱く想像を誰ができようか。
しかし、日を追うごとに疑惑は膨らんでいった。
そういえば・・・私はかつてのある光景を思いだした。
夕食後、リビングでテレビを見ている時だった。
キッチンで食器を洗っている時、リビングに視線を移した。
ユリは田島の胡坐をかいた囲いの中でテレビを見ていた。
それはまるで、すっぽりとユリを抱いているような光景だった。
私は悪寒が走った。もしかしたらという疑念が強く芽生える。
確かめなければならない。
どれほど恐ろしい事実が待っていようとも、
残酷な真実を受け止めなければならない。
もし、私の想像が想像ではなく、真実だとしたら・・・・
その時、3人の人生の色は変わる。確かめなければならない。
決行は早い方がいい。私はある計画を考えた。
それは、震える程に恐ろしい決断だけど、
その方法でしか事実を証明することはできなのだから。
続く・・・