私は地球で楽しく遊ぶために生きている

心はいつも鳥のように大空を飛び 空に吹く風のようにどこまでも自由に

どうしょうもなく惹かれる~愛とセックス~4

2016-08-09 23:58:57 | オムニバス恋愛小説

男は乱暴に服を脱ぎ捨てパンティーを下ろしたと同時に私の中に入ってきた。
ああ...声が漏れる。私は玄関に崩れた。
荒々しく愛撫しながら私の乳房をつかみ口に含む。
恍惚と波のように押し寄せてくる快楽に体をあずけ
私は恍惚の世界へと昇りそして、果てた。

翌朝、目覚めると頭痛がする。
朦朧とする意識の中で昨日の記憶を辿る。
男と出会った記憶が蘇る。そしてセックスをした?
陰部を触ると分泌物が指に絡みついた。
昨日の出来事は現実だったのだ。
スマートホンのバイブの音に気付く。
「おはよう」雄介からのラインだ。    
雄介との平穏で、変化のない日々。いつからだろう。
幸せ芝居をするようになったのは。
誠実な恋人。私だけを愛してくれる一途な恋人。経済的にも余裕のある恋人。
私は恵まれた女なのだ。
しかし、そこに何の価値も見出さないという事実を知ってしまった時、
恋人の立場の女はどこに自分の心を置けばよいのだろう?
いつまで幸せな恋人であり続けなければならないのだろう。
いつまで演技をしなければならないのだろう。
愛していないということはとても不幸なことだ。
いつの頃からだろうか。
雄介との間に吹く風を感じたのは。
昨日の男を思い出す。
下半身が疼いた。その夜、男を思い浮かべながらオナニーをした。
次の日も、その次の日もオナニーをした。
この体の奥から感じる欲情はなんだろう?
とてつもない欲情が日々支配していった。

数日後、あの日の夜、男と歩いた同じ道を歩く。
確か細い路地に入っていった。私は大きな通りから右の細い路地へ曲がった。
そして、古びたアパートの建物の前で止まった。1階の奥へと歩いて行く。
部屋のドアを開ける。ドアとは開いた。男はベッドで寝ていた。
私は男にしがみついた。「会いたかったの!」

続く・・・