牛島司令官のお孫さんも70歳というから、同世代の人である。その人の話が載っていた。『集団参拝をどう思うかという問いに対して、「なんというか、滑稽なんですよね。字が間違っているし、命日も伝わっているのと違う」』(朝日、多事奏論参照)
何れの日にか、夜陰に紛れて字は修正されるのではないか。命日も一日違いとはいえ、どちらかが間違いであるので、これも訂正されるだろう。これでめでたしめでたしではないだろうか。事程左様に いとも簡単に変更されていくのだろうと楽観している。そして、皇軍の後輩?にあたる自衛隊が集団参拝していたというが、それも業務の一環となれば、字や命日がずれていようが参拝者にはなんら関係はないことである。
負け戦の責任をとって切腹した司令官へ、哀悼の頭を垂れるという儀式であろう。人がそう思うのは自由である。ただ、集団で上官に命じられて行うのでは故人も浮かばれないのではないだろうか。この夏も終戦記念日(何が記念なのか不思議だが)に特定の宗教施設に集団で参拝する人が増えそうである。それを現場の自衛隊員はどんな面持ちで見ているのだろうか。そっちの方が気になる暑い夏となりそうだ。