カワラナデシコ(別名をヤマトナデシコ(大和撫子)ともいう が今や空想の名前だ)
元は「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」「ぜいたくは敵だ」である。後者の「ぜいたくは敵だ」は、60年近く前に先生が黒板に書いて見せてくれた。後で「す」を入れて、国民の本音をちょっぴり紹介してくれたのだ。そのS先生は兵役の経験があったようだったので、戦争について婉曲に諭してくれたのである。小学生にはそれで充分過ぎる歴史勉強だった。
そんな話を思い出すのには理由がある。昨日のNHK日曜討論で5兆円だか6兆円だかの軍事費が要ると、政調会長が声高に他党を睨み付けて喋っていたからだ。この女性、日本の10倍の中国に宣戦布告でもするおつもりだろうか?
昔、中国大陸で戦車から機関銃をぶっ放すと、人がパタパタと倒れて行ったと話していた。その先の話を聴かなければそれはゲームの世界のような話だが、現実は人々が体から血を噴き出して、悶え苦しんで息絶えていったのだ。ウクライナがその最中にある。そんな時に武器の増強などを平気で言い出す精神が解らない。
その人の頭の中は臨戦態勢に入っているのだろう。中国が今にも攻めてくるという妄想に駆られているのだ。どの党も口を揃えて言い出し始めた。恐ろしいことだ。話は飛ぶが、アメリカで子供たちが銃の犠牲になっている。毎年夥しい数の子供が亡くなっている。だが、トランプや共和党は学校を厳重に警護すればいいという。信じ難い話である。
ゴリラやチンパンジーには二種がいる(山極説)という。そして競争して切磋琢磨するんだとか。人間は一種だそうだ。だから、イカレとマトモが共存しているのだろう。そうなるとイカレが強いことは言うまでもない。アメリカでは、イカレがおかしいと気づくには数千人の犠牲者(ベトナム戦争で5千人)がいるそうだ。ロシアは数万人(チェチェンで2万人)と言われている。先の大戦で日本は数百万人の犠牲者が必要だった。恐ろしい話だ。