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パリオリンピックのセーヌ川を考えると

今夏のオリンピックの会場になった一つにセーヌ川がある。セーヌ川を会場にするため、水質汚染対策として約2250億円の巨費を投じたとあった。100年も遊泳禁止の場所を泳げるようにするというのだから、そのスケールたるやとんでもなく壮大である。

巨額の2千2百億円を投じて、水質汚染は半永久的に改善されるだろうか?門外漢としてと断りを入れて敢えて言えば、自然はそんなにやわではない。毎年のように追加投資が必要になるだろう。そうしないと、自然に打ち勝って遊泳などできないと心配するからである。自然に対する汚染問題は、プラスチックごみ問題に然り、温暖化問題に然り、深刻な状況下にある。国の金メダル争いと化した五輪を出汁にしたような対策には、どうにも腑に落ちないものを感じてしまう。

その水質汚染は相当に深刻だったのだろう。これを契機に改善できれば、後々の世にも語り継がれる政策になっているだろう。全世界の人々とそうあらんことを祈りたい。
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