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兵庫県知事は失職=自らに非はないという道を選んだ

兵庫県の斎藤知事は、不信任の議決を受けて、県民に信を問いたいとして、県議会は解散せず、失職を選び、いわゆる「出直し選挙」に立候補する意向を表明した。(NHK)

兵庫県庁では二人の職員が自死したと見られており、その背景も含めて責任を問う声が高まり、県議会議員86名全員が不信任を突き付けていた。知事は自分の非を認めない方針のもと、辞職ではなく失職を選んだ。議会解散だと選挙後に首が飛ぶのは時間の問題だったし、16億円は大きな出費である。

彼が一番悩んだのは、己の信念を貫けるかということだろう。周りが何と言おうと、そんな声が心に響くことはなかっただろう。最後まで独り歩きの名声に拘ったのではないだろうか。
次に悩んだのは選挙費用の16億円である。いろんな業者に贈り物のおねだりをする程金銭への執着は並外れたものだったようだ。そんなことからして、16億円はとてつもなく大きい金額である。おねだりするような人に16億円は大変な額であったに違いない。

今後の身の振り方であるが、知事経験があるとしても弱冠46歳である。これからの人生は日向に出ればそれなりにきついだろうし、日陰だとこういう人はまるっきり浮かばれない可能性だってある。芯はきっちりしているように見えても、外見だけだとひ弱すぎて、ついつい部下に当たってしまうのだろう。上司には向かないタイプとしか言いようがない。成績もそこそこであれば研究職の片隅に机を並べられたのではないか。高級官僚という日本の得体のしれない魔物がまた一つ悪さをしたのである。

注:嘗ては、知事職と言えば、内務省役人には30代後半の通過点に過ぎなかったようだ。今回は40代後半である。日本人が如何に大成が遅れているかであろう。こんな様(ザマ)では、世界に通用する人材は日本では育たない証左でもある。若者よ大学と言わず高校生からでも海外を目指して欲しい。
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