ラテン系hard ripper

波を愛するラテン男の日記です。

結婚道

2007-05-07 15:42:54 | Weblog
ある人が、「結婚とは修行のようなものだ。」
「相当の覚悟で臨まないとエライ目に遭わされる」
って言っている。

オレは結婚してしばらくして、この言葉(本の中の言葉)に
出会った。
出会っておいて良かった!
それまでのオレは、結婚とはその行為自体が手放しで幸せなもの
って思ってた。
結婚すれば、みんな当たり前のようにそれまでよりも幸せになれる
んだって・・。

全く違った環境で育ってきたわがまま勝手な人間同士が、
急にひとつ屋根で共同生活を始めるワケだから、うまく行く
はずがないではないか、ってのがその人の言い分。

確かに。
ただ好きだの恋だの言ったって、実際一緒に生活すると相手は
180度変わる。

「お前、そんなノーメイクで無防備な姿見せなかったじゃんか!」
とか
「オレが朝早く起きて仕事行くのになんで寝てんだよー!」
とか
「オレは休日アウトドアを楽しみたいのになんでお前はインドア
ばっか好むんじゃー!」
とか・・・。

そんな不満を言ってたらキリがない。
相手だって自分への不満は上げたら枚挙に遑がないだろう・・。

だから、オレは結婚生活に夢や憧れを抱くのはやめて「戦に出かける」
くらいの覚悟を最初に持った。
で、どうするかって言うと、「相手をゼッタイに変えようとしない」
ってことに決めた。

上に列挙したような不満は、結局相手に期待して、相手を自分好みに
変えようとするから出てくるワケだ。
人は、人にちょっと言われたぐらいで今までの行動パターンや考え方
なんて変えられるモンじゃない。
だったらハナから相手を変えようと思うのを一切やめればいい。

そうすると、
「朝寝坊がお前の至福の時なんだな。じゃあ思う存分朝寝坊しな。」
とか
「家にいるときぐらいメイク落とさないと、肌も荒れちゃうもんな。」
とか言うセリフも出てくる。
そうすると、相手も自分も気分を害さないワケだ。
それどころか、相手も自分に対して思いやりをより深く持ってくれるよ
うにさえなる気がする。

この前も、出かけようとしてるうちに妻がどんどんグズになっていって、
最後には「やっぱ行くのやめよっかなー」とか言い出した。

その日出かけるのはもう何日も前から決まっていたことで、お前が行か
ないとオレ独りで行くことになり、他はみんな夫婦で来てるのにおかし
いじゃん!
しかもなんでいきなり言うんだよ!
って気持ちになった。

でも。
オレはムっとする腹を抑えて考えた。

(ああ、妻は最初から気乗りしてなかったんだ。
しかも行きたくない理由もわからないでもないな。
オレ独りで行ったって別におかしいことでもないし・・。
ただオレ自身がちょっと腑に落ちないってだけで、周りはなんとも思わ
ないだろう。
あ、そっか。
オレは今の瞬間、妻に期待してたぞ。
そして妻を変えようとしてたんだ。
ああ、あぶないあぶない。
ムリに相手を変えようとすることが一番イケナイことだった!)

と思って・・。

「うん、じゃあオレ独りで行くわ」

って普通に言えた。

(また再認識したけど、これが修行なのかも。ここで腹立てて
怒ったら修行はやり直しだったな。)

それで実際独りで行ったけどなんでもなくて、オレはオレでその日
を楽しんだし、帰ってきたら妻もゆっくりできたみたいでご機嫌だし・・。
オマケに妻からはご褒美をいただいたりして・・。
気がつけばその日は「不機嫌な日」になるのを免れたばかりでなく「最高
にラッキーな日」になっていた。

まだまだ修行は続くと思うけど、この日のような心持でいられるよう今後
も心がけたい。

人間は、考え方ひとつで上機嫌にも不機嫌にも簡単になれるし、結果幸せ
にも不幸せにもなれるんだって。

小さな出来事かも知れないけど、この「ラッキーデイ」をしっかりと記録に
留めたいと思った一日でした!