朝がまた来る

旧ブログ名「母のようになりたくないのに」です。
毒親、ママ友、育児、病気のこと…40代パート主婦が呟いています。

息子の話⑥

2024-03-03 15:49:20 | 日記

児童相談所や特性を持つ子供の悩み、生きづらさを題材にしたドラマや小説、漫画が多数あります。

私も何冊か読みました。時には参考になったり、時には励みになったり…

しかし今回息子が児童相談所に保護をされ、“当事者”となった時。

あぁ…ドラマや漫画の世界はフィクションなんだな。と痛感しました。

息子と会えなかった270日以上の間、打ちのめされっぱなしでした。ボディーブローがジワジワと効いてくるかのように、立ち上がる気力が失われていきそうになる感覚でした。

 

「子どもを一定期間家庭から離して生活させる。」という処遇が決まりました。

その際、私たち夫婦は「施設に入所させるなら“児童心理治療施設”を希望します。」と伝えました。

児童心理治療施設とは心理的問題を抱え、社会生活への適応が困難な子どもたちを対象として入所や通所を行う児童福祉施設です。

そして、何故かこの施設…東京にはありません。

児童相談所の職員さんは「児童心理治療施設への入所は稀なケースです。」「受け入れてくれる施設があるかどうか…」と渋りに渋りました。

「ならば見つかるまで待ちます。それまで一時保護をお願いします。」私も折れません。

「息子を受け入れてくれる施設があるなら、北海道でも沖縄でも、飛行機に乗ってだって会いに行きます。」私は絶対に折れませんでした。

それから約2か月後。息子を受け入れてくれる児童心理治療施設が見つかりました。

東京の我が家から数百キロ離れている場所です。

距離の長さなんてどうだっていい。

あとは息子との心の距離を確かめるだけです。

 

それからさらに1か月半後。

273日ぶりに息子に会う日がきました。

娘も一緒に家族3人で会いに行きました。

息子は面会室のドアの入り口で隠れるように泣いていました。声をあげて泣いていました。

私たちも込み上げるものをグッとこらえて「顔が見たいから入っておいでよ。」といつも通りの振る舞いを心掛けました。

273日ぶりの息子は痩せてもなく、太ってもなく。背は少し伸びたかな?

それよりも…

「髪長っ!」夫と同時に発しました。

なにその長髪!?伸びたマッシュルームカット…ちょっと昔のふか〇りょうみたい!!

家を出る前は一人で床屋に行けるようにもなり「かっこよく切ってください」とお願いしてソフトモヒカンに仕上げてもらっていたのに。

児童相談所の職員さん曰く「短くするとかっこ悪い」という理由で散髪をさせてくれないのだとか。

273日も親に声も顔も見せることが出来なかった息子。

家を飛び出した事に対してもそれなりに反省している…と聞いていました。

まさかこんな大事になるとは思わなかったでしょう。(そりゃこちらも同感しかない)

まさに「親に合わせる顔がない」状態だったのかもしれません。

怒られるかもしれない。

捨てられるかもしれない。

不安の塊が涙となって溢れて、声を上げて泣いてしまった。面会室に入室する勇気もでない。

ところが、私たち親の開口一番が「髪長っ!」

息子の涙も引っ込みました。

それから約1時間の面会時間。

いつも通りの家族の会話が弾みました。

娘は息子の長くなった髪を結わいて遊んでいました。

あっと言う間の1時間。

次、息子に会う特は数百キロ離れた施設です。

息子は「このまま帰りたい。施設に行かなくちゃいけないんですか?」と職員さんに尋ねていました。

職員さんは無言で頷くだけでした。

「ママたちずっと待ってるから。」

私は息子のサラサラの髪をなでながら言いました。

「会いにいくから。頑張っておいで。」

「手紙書くね。あなたもお手紙ちょうだい。老眼が始まってるからなるべく大きい文字で書いてね。」

「家に帰ってくる時は車で迎えにいくから。」

「ずっと待ってるからね。」

もう息子は泣きませんでした。

手を振りながら笑顔で面会室から退室していきました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

この日から息子の第二章が始まりました。

息子は修行に出たと思っています。

「あの子、今日も修行頑張ってるかな?」と家庭でも話しています。

毎朝息子のいる地名の天気予報を確認するのが日課です。


息子の話⑤(お詫び)

2024-02-25 23:01:40 | 日記

ブログをご覧いただきありがとうございます。

息子についての話ですが…

学校とのやりとりを書こうとすると情けない話ですが…気分が落ち込んでしまします

息子が家を出てから何月何日にどこに出向いて誰とどんな事を話し合ったか、何処に電話をしてどんな事を伝えたか。

時系列の詳細を書き残したノートがあります。

学校とのやりとりも書かれています。

担任の先生に質問したこと。

教頭先生にお伝えしたこと。

そして校長先生から言われたこと。

おそらく学校とのやりとりを…ここに何を書いても誰も幸せになれないと思いました。

“ちょっと聞いてくださいよー!!”と言う気持ちで始めたブログですが、学校とのやり取りは吐き出しても誰も幸せになれません。

娘にとっては思い出の学び舎ですし、息子にとっても数年間お世話になった場所です。我が家の子ども達の社会の始まりの場所です。

なによりも、私がもう思い出したくない。振り返りたくない。

本当に申し訳ありませんが学校とのやりとりについては控えさせていただきます m(_ _)mスミマセン

前を向いて歩きたいのです。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

先日息子に会いに行きました。

家族そろって会いに行くのが難しい時は私ひとりで夜行バスに乗って会いに行きます。

バスタ新宿が出来て、夜行バスの乗車も便利になりました。

初めて夜行バスに乗ったのが25歳の時。

銀行から借り入れていたローン(母から頼まれて借り入れたローン)が完済した記念に一人で京都に旅行に行きました。“思い切ったことをしちゃった!”とワクワクしてバスの中で全然眠れなかったのを覚えています

 


息子の話④

2024-01-27 16:37:47 | 子育てのこと

息子が警察に保護されてからどうなったかと言うと…

警察署で親子別々の事情聴取→息子は児童相談所の一時保護へ→児童相談所で面談→家庭訪問(この時娘も面談しました)→児童相談所で面談(約2か月に1回程度)→息子の処遇が決定→273日ぶりに息子に会う

このような段階を踏んで現在に至ります。

あまり詳細は書けませんがこの273日間は色んな感情がグルグル日替わりでやってきて…白髪が増えました。眉毛まで白くなりました

ちなみにこの273日間、息子がどこにいるのか、毎日何をしているのか、これからどうしたいと言っているのか、これまでのことをどう思っているのか…

息子の様子を聞けるチャンスは2か月に1回あるかないかの児相の面談の時のみでした。

ところが児相の担当者さんはとても忙しく、面談の日程がなかなか決まりません。いつ電話しても「席を外しています」と言われます。そして児相の担当者さんは何故か児相がの閉庁するギリギリの時間に(しかもこれまた何故か金曜日)電話をかけてきて留守電に「またお電話します」とだけメッセージを入れてくれます。何の要件についての連絡かはメッセージに入れてくれません。かけ直しても児相は既に閉庁…電話を受け付けてくれません。さらに金曜日…土日を挟んで月曜日に改めて電話をすると「席を外しています」…このやりとりが繰り返されます。

 

警察署の対応はというと。

“事情聴取”と書きましたが、当時私は児童相談所に提出した最近の息子の様子を書きまとめたレポートを持ち歩いていたため、少年課のお巡りさんにも「話すと長くなるのでこれを読んでください」と提出しました。息子が警察に保護されたというとんでもない状況なのに、やけに冷静でいたことを覚えています。

その後息子が児童相談所に一時保護されている間も時々少年課のお巡りさんから電話がかかってきました。

「息子さんの様子はどうですか?」と。

えーーーーと…こっちが聞きたいくらいなんですけどという言葉をぐっと堪えて。

私は毎回「◯月◯日に児童相談所に行ってきました。何々についてお話してきました。」と少年課のお巡りさんさんに報告。

お巡りさん「そうですか。またお母さんに電話します。」

273日の間、このやりとりが3回ありました。

息子の処遇が決まった事を報告すると「じゃあお母さん、警察からの電話は今回が最後ですから」

お茶漬けよりもサラサラっとあっさり具合で終わりました。

警察↔️児童相談所の連絡のやりとりは一切なかったようです。

 

そして学校の対応。

息子が多くの時間を過ごしてきた場所です。

息子の“社会”の大半をしめている場所です。

ここが一番大切。

ここと一番しっかり話し合いたい。

ところが…

学校が一番ガックリしました

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

お正月から胸が痛むニュースが続きます。

報道で見るニュース以外にも悲しい出来事があった1月でした。

30年以上の付き合いがある大切な友が空へ旅立ちました。

お寺のご住職が「先に旅立った人に再び会うために、たくさんの徳をつんで、たくさんの土産話をもっていきましょう」と仰っていました。

いつかまた友と再会したとき、“すべらんなぁ~”と言ってもらえるようたくさんの土産話を用意しなくちゃ。


ゆったりお正月

2024-01-01 14:42:15 | 日記

あけましておめでとうございます

 

毎年恒例のNHK2355「たなくじ」の結果はコチラでした。

2024年元日。

我が家はゆったりと過ごしております。

夫はイビキをかいて昼寝中。

近くで寝転がりながらスマホをいじる娘。(パパのイビキうるさくないのかな)

私は昼間からビールを飲んでいます。

息子から年賀状が届いたので嬉しくて祝杯です

息子からの年賀状はハガキいっぱいに近況報告が書いてありました。謎解き?のようなお手製のクイズ付きです。老眼が始まった目をショボショボしながら何度も読みました。

誤字もチラホラ見えたけど…もうそこはご愛嬌

「たなくじ」のご利益をさっそくいただきました

 

年末は夫と娘と3人で出掛けました。

娘が「推し活バックが欲しい!」とのことで池袋へ。

サンシャインシティにあるWEGOに沢山の推し活バックがあると調べたので行ってきました。

途中でテレビで紹介されてたたい焼きやさんを発見!

賞味期限1分のたい焼き!?そんなの…興味しかない

すぐ写真を撮って、すぐ口のなかにin

皮の表面がカリっとして、あんこと冷たいバターの甘じょっぱさがgoodでした

 

WEGOで推し活バックを購入後はアニメイトとK-BOOKSに行きました。

アニメイトがめちゃくちゃ大きくなってるー!!

さらに驚いたのが…

K -BOOKSの店舗数が凄すぎるーーー!!

WEGO、アニメイト、K-BOOKs、どのお店でも娘の瞳は終始キラッキラしてしました

かたや夫。同じアニメの聖地 秋葉原では我が物顔で歩いていますが、池袋では終始肩身をせまーくせまーく縮めていた姿がおもしろかったですさすが乙女の街 池袋

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

今年もよろしくお願いいたします

年明けすぐに娘が合宿に行くので、元日は出かけず家でゆっくり過ごしています。

娘は購入した「推し活バック」を早速カスタマイズしていました。

普段使いが出来るタイプのバックを選んだので「お出かけが楽しみー!」と言っています。

「推し」の存在がオープンにできる時代っていいですね

それにしても池袋の“乙女化”が凄かったです

私が池袋のアニメイトやK-BOOKsに通っていたのがもう20年以上前になっちゃうのでその超進化に驚きました

 

息子からの年賀状はお義父さんの仏前に供えました。

おじいちゃんも喜んでいるかな


息子の話③

2023-12-28 23:50:11 | 子育てのこと

息子が家を出る1か月ほど前。

「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない問題行動」を数回繰り返していることについて、児童相談所に相談に行っていました。

息子の様子を数か月分時系列にまとめ、今まで相談に出向いた窓口、かかりつけの発達外来の通院歴、服用している薬なども紙に書き、できる限り準備をして児童相談所に出向きました。

学校、スクールカウンセラー、子育て相談…ありとあらゆる相談窓口に出向き、どこに行っても「できたことをほめましょう」「様子を見ましょう」で終わり。そしてコロナ禍…。もう“相談”と名前が付くところは「児童相談所」しかありません。

児相での相談日は息子と一緒に行きました。

息子には「相談員さんになんでも思っていることを言っていいんだよ。」「最近お母さんに怒られることが多くなってつらいってことも言っていいんだよ。」と伝え、親子別々で面談を受けました。

私は自分の面談の時、「息子との向き合い方がわからなくなってきました」と正直に話しました。

息子の特性は薬を飲めば治るものではありません。

いくら声掛けをしたからといって気づけるものでもありません。

だからと言って大目にみたり、甘やかしたりしてはいけません。

「言って聞かせるなんて生易しい事を言ってられない問題行動」はきちんと叱らなければいけません。

息子は社会に出て自立する日がきます。

まだ小学生の息子です。たくさんたくさん可愛がりたいし、息子の喜ぶ顔が見たいし、一緒に笑いたい。

でも、私の目の届かない範囲に息子の“社会”が少しづつ広がってきました。

だからこそ、今わたしにできることを知りたい。息子の頭の中が知りたい。そんな気持ちで面談を受けました。

それぞれの面談後、息子に「ママもあなたも良くなるといいね。」と話しながら帰りました。

この頃私は「家庭」と「学校」と「児童相談所」は「報連相」の情報共有がしっかりできる関係だと思っていました。

しかしこの考えは後に大きな勘違いだとわかり、息子の処遇に大きく影響します。

 

そしてこの面談の約1か月後。

親子で衝突してしまい、息子は家から出て行きました。

数日後には2回目の面談が控えていました。

 

ブログをご覧いただきありがとうございます。

そりゃまぁ、思春期になれば盗んだバイクで走りだしたり、夜の校舎窓ガラス壊して回ったり。…しちゃダメだけど!!

親に内緒でギリギリの危ない橋を渡る時もあると思います。特に男の子はやんちゃなことをして親や先生にこってり絞られることだってあるでしょう。(私自身は尾崎豊の曲を聴き、紡木たくの漫画を読む程度でしたが

前々回のブログにも書きましたがこれからについて希望はありませんが、絶望もしていません。

会いたいな、声が聴きたいな、と毎日思っています。